しゃおれんの旅日記

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東北紅葉の百名山3座登頂ツアーその2 八甲田山雪中行軍の巻2016.10.10-百名山5座目

二日目の予定は八甲田山
子供の頃、「八甲田山」の映画を見た父に連れられ家族旅行で八甲田山に来たことがあるような・・・
 
今日の登山ルートは、八甲田山ロープウエイに乗って山頂公園駅まで行き、
田茂萢岳、赤倉岳、井戸岳を巻いて八甲田大岳を攻めるというもの。
田茂萢岳から先は尾根歩きで景色も良さそうなのですが、心配なのが天気。
 
まずは八甲田山ロープウエイに乗ります。
紅葉シーズンなので大混雑。臨時便に乗りました。
待っている間、八甲田の自然の写真だけでなく映画のロケシーンの写真などを見る。
撮影中ホッカイロやヒートテックなんかも無いから寒かっただろうなーと思ったところで、
実際の遭難事件に遭われた方はもっと寒かったはず、と自分のぼんやりさにあきれる。
 
 
 
 
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錦秋とはこのことですね。錦繍の字のほうが良いのかな?
 
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色とりどりの美しい山。「山装う」という季語がぴったり。
 
さて、山頂駅で降りてガイドさんと合流して準備体操。
歩きだしてすぐに赤倉岳、井戸岳、奥に大岳が見えて雪が積もっているのを目撃。
山頂には雲もかかっているし・・・無事に山頂まで行けるのかしら。
 
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師匠の前を歩いている私。寒いのですでにダウン着てます。
タイツにスカートなんて山ガール的な格好してきたけど、
すでに寒くてレインパンツも履きました。
隊列を組んでいるとカラフルなウエアやリュックが目に入ります。
みなストック持っていたっけ。
私はストックが無くても困らないのとあると逆に石によじ登る時に不便なので持っていません。
 
しばらく上がると雪になりました。サラッサラの雪で濡れないのですがレインウエアの上も着ました。
登山道は整備されていて、急坂でもなく木もないので根もでていなくて晴れていたらトレランもOKな感じ。
 
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赤倉岳の尾根に出ました。眺望は全く見えません。雪中行軍と言う言葉が自然と浮かびます。
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すでに凍り付いて風にも揺れません。
 
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とうとうレインウエアのフードもかぶってガイドさんの後についていきます。
21人のツアーを3班に分けて、休憩のたびに順番を変えていきました。
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井戸岳に着きました。周りの景色は何も見えません。
 
この後、ものすごい強風の中を大岳ヒュッテ(避難小屋)まで進み、
大混雑の避難小屋の中でトイレ&昼休憩。私も師匠も立ったままおにぎりをかじるだけ。
 
ここまで、ネットのコースタイムだと2時間15分くらいなのですが、すでに3時間くらいになっていたし、
(風に押されて進めなかったり、下りに自信がないのかすごく慎重に降りる人がいたりして)
とうとう大岳を攻めずに下山することに!
避難小屋から大岳の山頂までは片道30分くらい。
ガイドさんの言葉に、私と師匠はガックリ。
ちょっと抜けて行ってもいいですか?って気持ちでした。
このペースなら途中で追いつきますからって。
富士登山経験者の友人に、このことについて「隊を崩した時は誰かの命が無くなる時」って言葉を聞いたといわれ反省しました。正直、自分の体力を過信しているから。山を甘く見ちゃだめですよね)
 
 
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毛無岱。草紅葉がきれい。本当は山の紅葉も見えるそうなのですが、ガスってて残念。
ここは湿地の中を木道を進んでいきます。尾瀬に似ているそうですが、
尾瀬のほうが観光客が多い分木道が広いと師匠談。
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毛無岱が見えました。ガスがある分幻想的でもありますね。
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階段がすべりそうで危ない。木道も意外と傷んでいてすべりそう。
本当は周りの景色をもっと楽しみたいのに、すべらないように足下ばかり見ていました。(一度だけ歩きながら師匠を振り向き話しかけて見事に滑って転んだのでその後は集中)
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見事な赤。雨に濡れてきれいでした。
  
毛無岱を過ぎると酸ケ湯温泉の駐車場で待っていてくれるバスまでぬかるんだ登山道をひたすら降りる。
 
連日の雨と多くの人に踏まれて、本当にぐちゃぐちゃの嫌な道でした。そして、時間もかかったし。
サクサクッと降りたかったのに列を崩してはいけないのでゆっくりゆっくり。もどかしいことこの上ない。
師匠が「もうツアー参加しない」と言ってくれてヨカッター。
 
なんとかみな無事に酸ケ湯温泉までたどり着いて登山バッチも買えたしやれやれ。
 (大岳の山頂に行ってないのにバッチ買ってしまってよかったのかな?)
 
下山後バスに乗っていると街は雪も雨も降っていない。本当に山って不思議。
 
ラソン大会は多少の雨でも走るし、今までスキー場で吹雪の中も滑ったりしたから雪の中を歩くことも初めてではないけど、考えたら整備されたスキー場と違って山は道を見失うこともあるのでしたね。
最終日の岩木山はどうか山頂まで行けますように。祈りながら就寝。