しゃおれんの旅日記

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塞翁が馬的旅行@ボストン&NY その2 美術館三昧♪

本当なら初日にボストン入りして、二日目はボストン美術館に行く予定でした。
が、空港に足止めされ、結局鉄道でボストンに行く羽目になり、
アムトラック鉄道の発車時刻までの3時間半NYで何しようということで、
いきなりメトロポリタン美術館に向かいました。
(ガイドブックも地図もスーツケースに入っていて、地図無しで行けるのはメトロポリタン美術館しかなかった)
 
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開くのが10時からで、開館10分前にはすでに列ができていました。
前回一人旅で来た時には8時間粘って、古代エジプトからアジア館、アメリカのモダンアートまで見尽くしたけど、
残念ながらその時には印象派がどこかへおでかけしていたのか展示室が工事中だったのか見られなかった。
なので、今回は時間も短いし、印象派フェルメールのあるヨーロッパ絵画をメインにすることにしました。
 
開くと同時に2階へ向かったのでまだ印象派の部屋はガラガラ。
私と師匠(夫さん)で好きな絵をじっくり見て、記念に写真も撮ってました(フラッシュさえ使わなければ撮影OK)
もう本当に至福の時間。そして、師匠も絵が好きで本当に良かった。
(たんなるランナーのおじさんじゃないのよ、うちの師匠は。笑)
今回は小さい方のカメラであまり気合入れて撮ってないので画集レベルではないのであしからず。
次はいい方のカメラでちゃんと撮ってもらうようにしないと。
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大好きなカミーユピサロの絵。他にもたくさんありました。
 
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このルノアールの絵、実家のカレンダーの絵になってたっけ。
 (気に入って、その後切り取っていたので記憶あり)
実物を見ると、肌の質感がとってもいいの。バラ色のほっぺた。透けるような白。
私も30年くらい前はこんなだった・・・はず?
 
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ルノアール静物画を見つけて師匠と「っぽいよねー」と。筆のタッチがルノアールっぽくないですか?他にもモネ、ゴーギャンゴッホドガ、スーラ、シニャックセザンヌ、マネ等々書き尽くせないほど有名な画家と作品が満載。どれも好みの作品ばかりで嬉しかったです。いつも師匠と「この中で一つだけもらえるとしたらどれもらう?」というのをするのですが、今回ばかりはどの部屋も名品ばかりで一つを選ぶことができなかったです。
 
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フェルメールも4枚あるのですが、メトロポリタン美術館フェルメールの中では私はこの「少女像」が好き。ちょっと眉が薄いけど、有名な「青いターバンの少女」の誘うような半開きの口より、きゅっと結んだ口といたずらそうな目が好き。
 
 
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美術館の中にデンドール神殿がそびえたつ。ヌビアから寄贈されたそうです。これだけのものを復元できるスペースがあるってすごく大きな美術館って分かりますよね?
わずか2時間しか見学できなかったのがもったいない。でも、とても充実した時間でした。
 
 
 
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セントラルパークにはりすがあちこちにいました。スズメもたくさんいて、サンドイッチを食べているとおこぼれをもらいたいのか、膝の上くらいまで乗りそうな勢いで飛んでくるので、動物苦手な私としてはちょっと嫌ー。
 
 
ボストンでは本当はまる二日観光できるはずが、
一日と数時間しかなかったのですが、ボストン美術館だけは外せず。
 
前庭に巨大な風船でできた蓮のオブジェが・・・
 
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ボストン美術館も広いです。コンテンポラリーアートはざっくり省略。
 
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でもなぜか気になる不思議なオブジェ。
 
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ネルーム充実していました!この「日本娘」打ちかけの刺繍が立体感あってすごかったです。
写真がうまく撮れなかったのが惜しいです。
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睡蓮、ルーアンの大聖堂など連作もあり、積み藁もありました。ここも開館と同時に行ったのでほぼ独占状態。なんて贅沢♪日本ではこれだけの作品は押し合いへし合い(私はシニアと同じ背の高さなのでいつも大変なんです)
 
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ルノアールの風景画にまたしても「っぽいよねー」と。
ルノアールの作品はたくさんあったのですが、あの「プージヴァルのダンス」はなかったです。残念。
 
そして、あの大作にも出会う。
ゴーギャンの「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」がどーんと。
この絵のメッセージを特にゴーギャン自身は残していないらしく、タイトルからして謎だらけの絵。
右下に赤ちゃんがいて左はしには老婆がいて、全員女性のように見えるし、服を着てたりなかったり、真ん中の人は祈っている様にも見えるけど、うーん。やや左奥の青いのはどうやら神様の像みたいです。
結局、タイトルに対する答えは見つからないというのが答えなのかな?不思議でした。
 
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ボストン美術館といえば、東洋館も充実しているのですが、日本の絵巻物は今回は展示されていませんでした。
もう一度見たかった「吉備大臣入唐絵巻」。曽我蕭白の屏風も無し。ガイドブックを見ても、日本美術の絵画系は特別な時のみ展示らしいです。
でも、見つけた。色っぽい仏像。好みです。
 
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古代バビロンのライオンもあったし、エジプトは装飾のきれいな棺がたくさんありました。(ミイラはあまり好きでないのでさっくりしか見ない)
 
 
ボストン美術館と縁の深い岡倉天心の名を冠した日本庭園が裏手にあります。
 
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でも、水紋はほとんど無い。毎日はお手入れしていないみたいでした。
 
 
NY最終日にMOMAも行きました。
疲れていたこともあり、好きな絵だけみて、現代アート?オブジェ?謎の物体たちは素通りしました。
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私の一番好きなゴッホの絵。「星月夜」
 
他にもマチスの「ダンス」やシャガールアンリ・ルソーの「眠るジプシー女」などありました。(ルソーの「夢」のほうは今回展示無し)
それにしても、モダンアートの奥深さ。素人にはガラクタにしか見えない・・・。
なので、6階建ての大きなMOMAですが、ざっくり4階と5階に行っただけで、非常にコスパ悪し。
(そういえば、前回はメトロポリタン美術館に8時間いて、MOMAは金曜夜の無料時間に行って好きな絵だけちらっと見たんだった)
 
 
とはいうものの、今回の旅行は、アメリカを代表するというか世界を代表する美術館を巡れてとっても充実した時間を過ごせました。押し合いにならず、隙間から覗くでもなくじっくり作品を観賞することができて幸せ。椅子に座ってゆっくり眺めるなんて日本じゃなかなかできない。私はきれいな色とか形とかで好き嫌いを言っているので、センスないですが、見るのが好きなのでやっぱり旅行に美術館見学ははずせないです。そして、お薦めします!