しゃおれんの旅日記

インフラ等は記事を書いた時点のものです。現在の状況はご確認お願いします。

波の伊八の飯縄寺へ行ってきました。

私の趣味の一つが木彫なのですが、最近作品作りとは遠ざかっています。
だけど、見るのは好きなので、日本が誇る彫刻家なのに、
それほど知られていない武志伊八郎の作品を見るためにいすみ市の飯縄寺に行ってきました。



イメージ 1

仁王門を入って、お寺の事務所(兼ご自宅?)で拝観料300円を支払い中へ。
天狗のお寺としても有名で、仁王門の中にも天狗の彫刻あり。

イメージ 2

本堂が見えてきました。本堂にも天狗の飾り(?)が見えますね。

中は撮影禁止なので、外側から無理やり撮ったもの。
見づらいですが、天狗と牛若丸が彫られています。
中に入るとセンサーで明かりが着くようになっていて見やすくなります。

イメージ 3

後ろの岩山、松の木と翼を持った天狗と、牛若丸。伊八の最高傑作と言われています。
本当に厚い木を彫りこんでいったということが分かります。
この横には、波と飛龍があって、もうあまりの躍動感に魅せられてしまいました。
「波の伊八」という異名を持つ武志伊八郎は、波を彫らせたら天下一といわれるだけあります。
ぜひ、みなさんに直接見てもらいたいです!


飯縄寺の本堂の天井画の龍の絵を描いたのが伊八の紹介を受けた堤等琳で、
等琳を師とする北斎は、行元寺の「波に宝珠」の彫刻を見て影響を受けたそうです。
たしかに北斎の「神奈川沖浪裏」は「波に宝珠」に構図がそっくりといっても過言ではないです。
(今回行元寺には行かなかったのですが、ネットで見て驚きました)

イメージ 5
本堂の入り口にある波と飛龍。これも立派ですが、本堂の中の作品はさらに重厚。


イメージ 4
梁の牡丹も豪華でした。


これだけすごいのに、県の指定文化財というのが不思議というか惜しいというか悔しい。
もっと周知して、せめて重文指定にしてもらいたいです。

本堂の天井画も素晴らしいです。
さらに鐘楼の木彫は「大木茂八」の作品とのことですがこちらもすごかったです。

イメージ 6

こちらの鐘楼は平成22年にJR東日本文化財団事業修復支援事業により改修されたそうで、
仁王門は同平成23年、24年には天井画のうち2枚が復元されたとか。
素晴らしい活動ですよね。
私は、JRの千葉の観光切符のポスターでこのお寺の存在を知りましたが、
もっと全国にアピールしたーーーい。

そして、足下にも及ばないけど、何か彫りたい衝動がむずむずと。
材料買いにいかなくては。


いすみ市といえば、サーファーが行くところとしか思ってませんでしたが反省です。
飯縄寺からの帰り道、海をちらりと見ましたが海には寄らず内陸へ。

その後、大多喜町によって、例のようにふるさと納税でいただいたふるさと感謝券でお買い物。

そういえば、市原の養老渓谷には磁場逆転の場所とかいう「チバニアン」もあるらしいです。
(よくその仕組みがわかっていないけど。世界ではこことイタリアにしかないらしい)
海だけではない、千葉の魅力をもっと探してみたいものです。
だんだんと千葉愛が強まってきた今日この頃でした。