しゃおれんの旅日記

インフラ等は記事を書いた時点のものです。現在の状況はご確認お願いします。

クロアチア旅行記6ドブロブニク

いよいよ旅の最終地ドブロブニクへ。

 *ドブロブニクへバスで移動・途中ボスニア・ヘルツェゴヴィナを通過します

 
スプリトのバスターミナルを朝10時に出て長距離バスでドブロブニクへ向かいます。
海沿いの絶景を見ながら(半分くらい寝ていたけど)、走ること2時間半くらい。
ほんの10キロほど、沿岸部がボスニア・ヘルツェゴビナになり、ネウムという小さい町があります。
ラグーサ共和国(ドブロブニク)と、ベネチア共和国の緩衝地帯としてオスマントルコに割譲した場所で、
その名残だそうで、国境ではパスポートチェックがあります。
と言ってもバスの中に係官が乗り込んで見るだけでとくに入国スタンプも無し。
通過して出国の時はチェックもありません。
ネウムのSAでトイレに行ったけど、これで訪問した国に数えていいかなー?
(乗り継ぎのときのUAE,カタールとともにボスニア・ヘルツェゴビナもグレーだけど)

ドブロブニクのバスターミナルは大混雑

 
 
4時間半かけてやっとドブロブニクの長距離バスターミナルに着きました。
イメージ 1
ここから旧市街までは、バスターミナルを出た通りのすぐ右にあるバス停から1番(A、B、C)3番で旧市街の西側のピレ門に10分ほどで着きます。12クーナ。ターミナルを出たすぐのキオスクでチケット買えます。(クロアチアはトラムもバスも乗ってから車内でチケットを買うことができますが、若干高いのと混んでいたりすると恐縮してしまう性格のため私たちはいつも事前に買ってから乗っていました。)歩くと30分くらいかかるそうです。
 
西側のピレ門に着くと、ツアーバスや公共バス、タクシーなどが入り乱れて大混雑。
ここがクロアチアで一番混雑している場所かも・・・
私たちはピレ門から旧市街に入り、メインストリートのプラツァ通りを通って
東側に抜けて歩くこと10分ほど、やっとホテルに到着です。
スーツケースがあるからタクシー乗ろうと言っても「たいして重くないから歩こう」と節約派の師匠。
 
ドブロブニクでは、私たちは旧市街の東側エクセルシオールに宿を決めました。
ホテルからドブロブニクの街が見えるということもあり、いつもに似合わず奮発しました。
(しかし、私たちの部屋からは見えない)
のんびり街を見ながら朝食をとったり、プライベートビーチで泳いだりも。
旧市街からホテルに帰る途中にコンズムというクロアチアのスーパーがあるので部屋飲みにも便利です。
 

ドブロブニクざっくり紹介 

 
 
ドブロブニクはかつてラグーサ共和国といって、地中海でベネチアと並ぶほど貿易で栄えた都市。
「黄金と引き換えにしても、自由を売り渡してはいけない」の精神で、
バルカン半島がだんだんとオスマントルコの侵略にあう中、多額の献納をしてでも自治を維持していたのです。
もちろんお金だけでは平和は維持できないので、街は城壁に囲まれています。
1991年から1995年までのユーゴ内戦で、街の8割が砲撃されたそうですが
市民の手により復興を成し遂げ、今では観光客であふれかえる美しい世界遺産の街です。
魔女の宅急便」のモデルの街とも言われてます。
オレンジ色の瓦屋根がびっしりと続いて、向こうには青い海が見えて、とてもきれいな街でした。
 

*ロヴリイェナツ要塞と城壁めぐり

 
ホテルに荷物を置いて、すぐに街へ戻ります。
まず、街の全景を見たいので西の方角ロヴリイェナツ要塞へ。
イメージ 5
 
この要塞、すっごく好み~♪ここから見える景色がこちら。
イメージ 6
要塞のほうが若干高いので、全体が見えてお勧めです。要塞の入り口に係りのおじいちゃんがいましたが、特にチケット提示を迫られることもなくそのまま入場。ドブロブニクについたばかりで迷路のような街にまだ慣れていない私と師匠は、この要塞に着くまでに迷ってしまいました。
ピレ門の前の広場を海のほうへ行くと、「ロヴリイエナツ要塞はこちら」とあるけれど、その後の案内がなくて民家の横を登ったりしているうちに隣の丘の駐車場に出てしまったり。
クロアチア全体に言えるけれど、観光客の数の割に道案内があんまり丁寧じゃないかもーー。
 
 
その後、旧市街へ戻って城壁めぐり。入場料100クーナ(2000円)高い・・・。
1周1時間半で廻れるといわれたけど、城壁は起伏が多くて休み休みになっている人が多い。
一方通行なので、それらの人を抜きつつ、写真を撮りながら進む。
海がきれいで夕焼けの街がきれいで、たくさん写真を撮ってしまったけど見直したらどれも似た感じになってた・・・
イメージ 7
 
イメージ 8
この写真は、街の北の端ミンチェタ要塞から撮ったものです。この写真の中央奥に見えるのがロヴリイエナツ要塞です。
 

*「ラグーサ2」でシーフードの夕食

 
この日は、プリエコ通りにある老舗レストラン「ラグーサ2」で、スカンピ(エビ)のブザラを。
(ワインやガーリック、トマトソースなどで煮込んだシーフード料理)
残ったソースをパンにつけて食べたらすっごく美味しかったです。
もうリゾットは飽きたねー、とパスタを探したけど、ボンゴレが見つからずボロネーゼを食べちゃいました。
クロアチアはアサリを食べないのかな?ムール貝はよく見るけど、アサリを見つけられなかった~)
これまで、ビールがジョッキで15クーナくらいで飲めたのに、
ドブロブニクに来たら中瓶でいきなり35クーナもしたので、師匠のテンションがガックリ下がる。
お食事もこれまでの街に比べたら3割増しくらいに感じます。
(そうそう、アイスもよそは7クーナだったけど、ドブロブニクでは平均10クーナはする。)
イメージ 10
この通りは狭い路地にお店が並んでいい雰囲気。
 
イメージ 9
 
海から北側に向かって斜面になっているので、階段がすごい。暮らしている人は大変そう。
イメージ 11
 
イメージ 12
 

*夜の散歩も安全

 
メインストリートのプラツァ通り。写真を撮ったらヴィーナスフォートみたい。夕方になると燕が群れで飛ぶ。濡れたように光る石畳。雨の時は滑るそうなのでご注意ください。
イメージ 13
聖ブラホ教会。聖ブラホは4世紀初頭に殉教した司教さまですが、ドブロブニクの司教の夢に現れベネチアの奇襲を知らせたためにドブロブニク守護聖人となったそうです。
この写真の右手にある像はローラント像。イスラムイベリア半島侵略に抗した騎士で、ヨーロッパの町でよく見る像。ここのローラントはこの右腕肘から手までの長さ51.2センチが「ドブロブニクの肘」と呼ばれ商取引の基準となっているそうです。
 

 *スルジ山から街を見る

 
 
さて、次の日は午前中にスルジ山へ。
ロープウェーで展望台まで登ると、ドブロブニクの街が上から一望できます。ここも人気。
ロープウエーは片道ほんの5分ほどですが、とても混んでいて長蛇の列。
イメージ 14
このロープウェーは片道60クーナ。(往復120クーナ)
師匠は「本当は自力で登って降りたいけど、時間がないというならせめて降りるだけはしたい」と言うので、
片道切符を買う。登山が趣味の師匠だけど、
ここは山と言うより展望台なんだからそんなにこだわらなくてもいいのにと思うも、
先日遺跡につきあってもらった手前反対できない。
 
展望台や展望台の隣にあるカフェからはどうしてもロープウェーが入ってしまうから、
ロープウエーが入らないドブロブニクを見たかったら、脇のハイキング道を行くほうがいいと思います。
 
イメージ 15
 
でも、この道、石ころだらけで、けっこう急なのでスニーカーなど歩きやすい靴でないと辛いです。
山頂から降りるときは、独立戦争展示館の前から下に降りる道があります。
麓から登るときは、「JADRANSKA CESTA」通りから登るのですが、
その登り口には案内など無く林の中の遊歩道にしか見えないので注意が必要です。
降りるのも45分くらいかかりました。登るのは1時間以上はかかるそうですよ。
 
 
この後は、旧市街の中の大聖堂のそばの青果市場でお土産を。
野菜や果物よりは、おみやげが多かったです。私はここでラベンダーのポプリをまとめ買い。
(帰ってからスーツケースを開けたらとってもいい香りで良かったです)
でも、買うならドブロブニクよりスプリトのほうが安いのでばらまき用ならスプリトがおすすめです。
 
大聖堂や聖イグナチオ教会を見たり、旧総督邸を見学したり。
イメージ 16
この旧総督邸の柱の柱頭が変わっていてお気に入り。
イメージ 17
取引をしているところでしょうか?
ほかの柱頭も天使がいたりして精巧な彫刻に見とれます。
 
 
 

*ヨーロッパで3番目に古い薬局「マラ・ブラチャ薬局」

 
このドブロブニクには「ヨーロッパで3番目に古い薬局」があります。1番古い薬局はイタリアのフィレンツェにある「サンタ・マリア・ノヴェッラ教会」の薬局ですが(日本にもその支店が多数ありますね)、2番目はドイツのトリアーにあるそうです。3番目のここはフランシスコ教会にある「マラ・ブラチャ薬局」です。
イメージ 18
教会の奥にあるので、一見わかりにくい。そして、ここにはローズウォーターやハンドクリームなどオリジナル商品があるのですが、テスターで試させてもらいましたが、使い心地があまり好みでないのにお値段が素敵だったため購入せず。パッケージなど上品な感じで女子好みなので、興味のある方はぜひどうぞ^^
 

*グラスボートでヌーディストビーチをちらりと 

 
午後は、グラスボートに乗りました。
(船底にガラスが張ってあって海中が見える。だいたい50分くらいかけて、旧港からロクルム島を一周して帰ってくる遊覧船。12人くらい乗りが一般的で、どこも値段はほとんど違いはありません。75クーナでしたが、海から街を見られてとても楽しかったです)私たち以外は欧米系の観光客で英語で盛り上がってる。師匠は英語はわかるのに恥ずかしがりやなので話に加わらず。日本人よねー。
 
イメージ 19
城壁の下にある公共ビーチ。こんな岩場で無理やり泳ぐ人に感心する。
 
ドブロブニクの旧市街の目と鼻の先にある小さな島、ロクルム島はマリンスポーツをする人が多いのですが、実はここにはヌーディストビーチもあるそうです。グラスボートがこの島の周りをまわるというのにそんなビーチがあるのかな?と思っていたら、いらっしゃいました(@_@)
ボートに乗りあわせた子供たち大笑い。その笑い声が聞こえたわけではないと思うけどタオルを巻いてました。
海から見る景色もなかなかです。船乗りの気持ち?になったよう。これで、東西南北、上からと街を堪能しました。
イメージ 20
 

 *ホテルエクセルシオール

 
 
ホテルエクセルシオールは、ホテルから街を見られるし、プライベートビーチがあるし、スパも充実しています。
イメージ 2
朝食のテーブルから見える景色。
 

 プライベートビーチと言っても、ドブロブニクは砂浜が無く、ホテルのビーチもコンクリで護岸工事してあって、みなパラソルの下でのんびり過ごしていてあまり泳いでいる人がいない。

いきなり足がつかない深さなので、泳げない私はここでは無理。浮き輪を持っていけば良かったのだけど、そんな私にぴったりだったのがこの写真の右下の囲み(青矢印の場所です)。 

イメージ 3

プライベートビーチの隣に浅くプールがあります。一部穴があるからちゃんと海水も入ってくるのでこれで「アドリア海で泳いだ」ことに~♪ホテルの周りは岩場で強い波が来ると打ち寄せられたら痛そうなので、隣のビーチに歩いていきました。

イメージ 4
 
とっても青い海でテンション上がりましたが、ここは砂利海岸なので歩くととても痛い。
ビーサンはいてればいいのですが、そこまで真剣に泳ごうと思っていなかったので準備不足。
日差しも強すぎるので、私は早々に引っこんでホテルの室内プールとスパに入ってしまいました。
師匠は「アドリア海で泳いだ~」と嬉しそうでした。

 

 

 

 *「ロカンダ・ペシュカリヤ」で夕食 

 

 

最後の夕食は旧港にある人気店「ロカンダ・ペシュカリヤ」ほとんどのガイドブックに載ってます。ここは、クロアチア語、英語、独語などヨーロッパの言語だけでなく、日本語、中国語、韓国語までメニューがあります。当然観光客がたくさん。でも、おいしかったし、お値段もそんなにお高くなかったので良いのでは。

イメージ 21
 
ほとんどのテーブルでムール貝のワイン蒸しを頼んでるようでしたが、私たちはリゾットと小イカのグリルを。

 

この旅行中、シーフードリゾットを何回か食べましたが、ここが一番美味しかったです。 最終日は、早朝にドブロブニクからザグレブに行き、午後ザグレブからドーハ経由で帰るのでドブロブニクともこれでお別れ。旅行も終わりかと思うと、夕食後、港の夜景を見ながらしんみりしてしまいました。