しゃおれんの旅日記

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クロアチア旅行記3ザダル→シベニク→トロギール世界遺産めぐり♪

観光3日目は朝9時にはお迎えが来て、今度は海岸部へ出ます。
 
 
今回公共交通機関利用が多いなか、この日だけは車でダルマチア地方の街をめぐりながら
最終地スプリトまで向かいます。
他のお客さんと混載になるかも、と言われていましたが、
ザダル、シベニク、トロギールという渋い街をめぐる人はどうやらいなかったらしく
私たちだけ♪
英語のドライバー(待ち合わせ時間しか話さない無口な男性)さんと1日ドライブ。
 
プリトヴィチェ湖群の朝は寒く、朝の散歩の時はダウンジャケットを着て、
セーターにハイネックのカットソーを着ていたのだけど、
2時間後にザダルに着くころにはもう真夏の日差し
途中トンネルを何度か抜けたのですが、抜けるごとに暖かくなっていくのが分かりました)
 
途中の景色は岩の間に灌木が生い茂っていてさながらロックガーデン?
不思議な景色でした。
それがトンネルをいくつか抜けると青い海と青い空。
一気にアドリア海に来たーーー!って感じになります。
(私は年甲斐もなく日焼けしてしまった・・・シミが怖い)
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*ザダル

 
 
古代ローマから栄えていた歴史のある街。
「フォーラム」というローマ時代の公共広場の周辺からは遺構も見つかっています。
中世クロアチア王国時代は王国の首都とともに王国の中心的な街となります。
そんな中、ハンガリーと覇権を争っていたベネチアに襲撃され陥落。
ベネチア共和国は以後アドリア海沿岸の都市の覇者となっていきます。
(この話はドブロブニクでまた別の話・・・つづく)
 
そんなザダルは海に突き出た岬にある小さな街。
旧市街は多分1周2キロくらいしかないかも。
 
ここでの自由時間は1時間!
たったの1時間しかないなんてーーーー。
 
とりあえず、暑くてアイスを一つ。この街のアイス屋さんは見せ方がゴージャス。
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大急ぎでフォーラムに向かう。
このフォーラムの一角に「恥の柱」という柱があって、
中世に罪人が縛られ見せしめのためにさらされていたとか。
写真撮り忘れたー。
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この鐘楼は聖ストシャ大聖堂。ここに登るとザダルの街が見渡せます。(15クーナ)
オレンジの瓦の屋根、港の向こうに青い海が見えて、ヨーロッパの港町~
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12世紀から14世紀にかけて建造された大聖堂。
「第四次十字軍の攻撃を受けて、建設が一時中止になったため、基本部がロマネスク様式、
上部がゴシックとなった」とあるけれど、とげとげ感が無いので???
バラ窓がそうなのかな?
この正面の扉の上の聖母子の彫刻が素朴な感じで好み。
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左手の円筒状の教会は聖ドナト教会。右手の教会は聖マリア教会・修道院
この修道会併設の美術館(宝物館)にも行きたかったのだけど、時間がなくて・・・・
 
ここでどうしても見たかったのはシーオルガン。
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たんなる岸壁に見えますが、海の中に埋め込まれたパイプが波や潮の動きでぽわぁ~んぽわぁ~んと不思議な音がするのです。ガイドブックによれば建築家ニコラ・バシッチ氏の作品だそうですよ。夕方ともなれば夕日を見に多くの人が集まってこの音を聞いているとか。夕方までいたかったなー。
ここには水着の若いお嬢さんがいましたー。
同世代の西洋人に比べたら私なんか鶏ガラのようだと思うけど、10代の女の子のスタイルの良さったら。
やっぱり人種が違うんだなー。
 
 
ここで集合時間まであと5分。時間に正確な日本人としては走りましたですよ。
ドライバーさんも時間ちょうどに来てくれて助かる~。
というわけでサクサク次の目的地シベニクに出発。
車の中でTシャツに着替える。ほんっと暑いーー。
 

*シベニク 

 
 
ザダルから1時間20分ほどで、次の街シベニクへ。
ここは世界遺産の聖ヤコブ大聖堂があります。
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この大聖堂は14~15世紀にかけて建設されて、こちらも建築様式が変わっています。
ゴシックからルネサンス様式になり、その指揮をとった建築家がダルマティナツ。
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大聖堂の横のレプブリカ広場に彫像があります。
なんだか窓の外にある洗濯物を気にしているみたいですね。
(ザダル以来、窓から綱を渡して洗濯ものを干している姿多し。なんかイタリアの下町みたい。
日当たり悪くても湿度が低いからすぐに乾きそう)
 
 
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北側の入口はライオンの門。ライオンの上にアダムとイブがいます。
ライオンはベネチアのことを意味するようですが・・・
このアダムとイブはトロギールにもいたけど、流行っていたのかなあ。
 
外壁にぐるっと人の顔が彫られているけれど、当時の市民がモデルだったとか。
この彫刻はダルマティナツさんの作品。斬新・・・
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この大聖堂のドームの中は修復中だったけど、洗礼室の中には入れました。(15クーナ)
天井は三位一体のレリーフになっています。
師匠は「洗礼室って初めて入った~、こんな感じなんだー」と感慨深げ。
信仰を持たない私は、美術作品として教会を見てしまう。
なので、洗礼室も洗礼を受ける場としてより、天井の彫刻が美しいなあって。
でもだからこそ、最低限のマナー(礼拝や何かの行事をしているときには邪魔にならないように入館しないとか)は守っているのでどうか許してくださいねー。
洗礼盤の写真を忘れたけれど、ここは頭に水滴をつける式らしく小さいものです。
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シベニクの見学時間は2時間。自由時間も3時までだったのでここで昼食~。
海の見えるリヴィツアというレストランにしました(ここもトリップアドバイザー頼り)
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海のそばなのでシーフードリゾットとカラマリ(小イカ)のフライ。フライは少々油が強いけどビールには合う味。シーフードリゾットも魚介の出汁で美味しかったです(ただねー、カニカマが入っていたのがビックリ。こっちの人ってカニカマ好きなのかしらん)
ここのビールも美味しかったらしくジョッキで2杯も飲んでいた。確かビール1杯13クーナくらい(260円)
 
当然、後で師匠はトイレを探す羽目になり、
公共トイレが一人5クーナ(100円)もするので、カフェでアイス7クーナを買って二人してトイレを借りるほうを選びました。本日2回目のアイスクリーム♪
どの店も、フルーツ系もキャラメル味などのこってり系もどれもみな美味しい♪
 
ここシベニクの聖フランシスコ教会にいたのが
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ムリリョの無原罪のお宿りのような彫刻。
ガイドブックにもこの彫刻のことは説明がなく、このお方が誰なのか分からず。
美しい。なんか心が洗われるようだわ。
 
あと30分時間があったら、街の北にある聖ミカエル要塞に登って聖ヤコブ大聖堂を上から見れたのにー。
多分、よくガイドブックに載る写真はそこから撮ったものと思われます。
時間のある方はぜひ。
 

トロギール

 
さて、またまた1時間ほど走ります。
このあたりは海岸のすぐそばに島が続いて師匠曰く「瀬戸内海みたい」だとか。
(私は瀬戸内に行ったことがないので分からない)
 
ふと、上から見ると陸地と島の間の小さな小島が街になっています。
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右手にカメルレンゴの砦が見えるあの島が世界遺産古都トロギールです。
ここもザダルと同じくらい小さな島で旧市街はまるで中世の街のテーマパークみたい。
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聖ロブロ大聖堂の鐘楼。登りたかったけど(私は塔があったら登りたい派)時間が無くて残念!
この鐘楼は1階が尖頭アーチと、アーチの間にリブが入っているゴシック様式
2階がベネチア支配下にあったころに完成したためベネチアゴシック様式
3階は後期ルネサンス様式ということです。
建設に何世紀もかかると途中で建築様式が変わるようですが、初めに設計図って無いのかな?
 
内部の主祭壇より聖イヴァン聖堂に目がくぎ付け。
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聖イヴァンの棺を12使徒がかこんでいるのはいいのですが、
なんと天井から守護神が顔をのぞかせている。
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12使徒の下の段は天使たちが彫られているのですが、
 
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こちらもたいまつを持って扉のすきまから様子をうかがっているみたい。なぜ?
 
この大聖堂の扉にもライオンとアダムとイブが・・・
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シベニクの聖堂の門と違ってライオンとアダムとイブの距離が近いので写真に撮りやすい。
 
この後はスプリトまで30分ほどのドライブ。
ドライバーさんにホテルまで送ってもらいました。
今日行った街はどこも小さくて、おそらくスプリトから行こうと思えば行けるけど
バスの乗り継ぎなどで一日で周るのは大変そう。
もうあと30分ずつでも各街にゆっくりできたらって思うのは贅沢かな。
とはいうものの、この3つは団体ツアーに会わず静かだったので
なんだかじっくり見られたという感じがしました。
 
沿岸の小さな街めぐり。
楽しかったですよ~。