しゃおれんの旅日記

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クロアチア旅行記2 プリトヴィチェ湖群国立公園(世界遺産)へ

 


プリトヴィチェ湖群国立公園

 
プリトヴィチェ湖群はザグレブの南約110キロの内陸部にあり、
カルスト台地の渓谷に大小16の湖と92か所の滝があるとのこと。
石灰分が水中に沈殿して石灰華と呼ばれる堆積物となって湖水をせき止めて
階段上の湖を作ったとされます。
エメラルドグリーンの透明な湖と滝、そして森。
木道を歩くのをとーっても楽しみにしてました。
数年前某高級マンションのCMに使われたところです。
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この写真は絵葉書からの借用。晴れていたらこんな感じになるはず。
 
 
ただ、日本でもこの夏は豪雨被害がありましたが、
クロアチアの内陸部でも洪水被害がありました。
出発前にネットで見たら遊歩道が一部通行止めになっているため
入場料が半額になっているとのこと。
果たして、イメージしていたように公園を歩けるのか不安。
 
ザグレブの市中を流れる川はものすごく増水していたし、
途中の村では救命ボートを出しているほどだったので、
観光の心配なんてしていては申し訳ないのでしたが・・・
 
ザグレブの長距離バスターミナルから2時間ほどでプリトヴィチェターミナルに着きます。
私たちのホテル・イエゼロはターミナルから10分ほど戻ったところにあります。
(他の2つのホテルもその道沿いにあります)
 
11時頃にホテルに着いて荷物を預けて観光開始。
霧雨が降っているので傘を持ち、上下ともレインコート着用で。
ホテルの庭を下りて行くとそこはもう入口。
やはり入場料は55クーナの半額になってました。
 

*増水している下湖群・観光できないかも・・・

 
 
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ボート乗り場も桟橋が水に浸かっていて簀子がひいてありました。
それでもボートは満員。(公園内のボートとバスは入場料に含まれています)
ボートは、P1からP3までコジャク湖を15分くらいかけて渡っていきます。
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湖はとてもきれい。紅葉の時期はとってもきれいなんだろうなぁ。
 
  
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水中の草が激流にあおられて織物のよう。
 
 
 
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P3で降りて人の流れに沿って歩いてみた木道。ここは手すりもしっかりしていて安心。
だけど、この木道の左手前に黄色のテープがあるのが分かりますか?
本当は、この手前からさらに下湖群沿いに遊歩道があるのですが通行止め。
仕方ないので、川や湖を見ながら一段上の歩道を歩きます。
 
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ST1(電動バス乗り場)まで来て、上から滝を見つつ観光もこれまでか、と残念に思いながら
歩けるところまで歩こうと師匠と進む。
それにしても、霧雨は止まないし、滝ではないところからも水が落ちていて水量の多さに驚く。
ST1からツアーバスの駐車場までは各国の団体さんも多く、みな上から湖を見下ろしては溜息混じり。
 
 

*あれ?降りていく人たちがいる?!

 
 
そんな中、ふと見ると下に降りる階段が。
洞窟?鍾乳洞?とりあえず降りてみる。
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階段を下りて洞窟を抜けたら木道が見えました。
一部冠水しているけど歩けそうな感じ。というか、歩いている人もいる。
 
と、いうことで師匠も私も靴を脱いでいざ出発ー!
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しかし、水がとーーーーーっても冷たい。
そして、結構激流。
小心者の私はビビりながら歩いてます。(写真の水色のレインコートがワタクシ)
 
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師匠も水の冷たさにやや驚きつつ駆け抜ける。二人ともだんだん気分が上がってきました♪
 
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この階段の上は完全に道が水没していて怖くて引き返したところ。
 
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ここは流れが強くてけっこう怖かったです。
日本なら絶対に入れないようにロープ張るのに自由だなー。自己責任ってことですよね。
 
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ここなんか足の間を小魚が泳ぎぬけていったわー。
木道の木がささくれてなくて本当に良かった。
 
だけど、この後の歩道の砂利が痛くて足の裏がどうにかなりそうな感じに。
途中のベンチは水の冷たさと砂利の痛さに参ってる観光客で占拠されているし。
 
だけど、とりあえず歩ききりましたー!再び高いところに戻るとさっき歩いた木道が見える。
ツアーでなくて良かった~♪とこの時ほど思ったことはないです。
ま、それも無事に戻ってこれたからですが。もし、これで私が流されていたりしたら・・・
 
 
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よく見たらプリトヴィチェ大滝のそばにも人が見える。(この写真では小さくてよく見えない)
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だけど、さすがにこのそばは怖いなー。あの手すりが激流で流されたら・・・
大滝もいつもより水量が多いようで写真で見るより大迫力。
 
という感じで下湖群を満喫していったんホテルへ。
イエゼロホテルにはお土産売店、レストラン、カフェはありますが、水やビールの売り場はないので、
公園にある売店で買って帰ります。
 

*午後は上湖群へ

 
 
公園は6時には閉まってしまうので昼食も食べずにまたすぐに観光へ。
まだ雨がやまないので歩ける限り歩いていこうと、今度は上湖群へ。
時間がもったいなくて、歩きながら水を飲みおせんべいなどのおやつでしのぐ。
 
ホテルのそばにはST2という電動バスの乗り場もあるのですが、
時刻表もなくすごい行列でいつ乗れるか分からない。
ということで健脚自慢の私たちはとりあえず歩き始める。
 
電動バスの道から見る上湖沿いの遊歩道はみな水没してる。
本当はここを歩きたかったのになー。
 
午後になり少し晴れてきました。ほっと一安心。
舗道から見る森は木の精霊が出てきそうなくらい幻想的な雰囲気。
「木霊が出てきそうだよねー」と師匠に言うと、
「あの黒い奴だろー、さっき見たー」とか言う。それってまっくろくろすけのことじゃ・・・
 
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水も透明で魚が泳いでいるのが見える。
 
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こちらもふと見たら降りられそうな木道がある。ということで降りてみたら冠水した木道はなく、滝のそばまで行けました。
 
 
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それにしてもすごい水量。雨は止んだのに濡れてしまう。滝の音で声もかき消されてしまう。
上湖群は20m前後の滝が多くて見どころがたくさん。
 
ガイドブックでは2~3時間しかないなら下湖群へとありましたが、
下湖群は団体客が多いので、滝のすぐそばを歩ける上湖群もお薦めですよー。
 
私たちはその後バス道に戻りST3まで上りました。
本当はST3まで上湖群沿いに歩けるはずでしたが完全に道がなくなっていたので。
帰りはさすがに疲れて、電動バスに乗ってST2まで降りました。
歩いて上ると2時間くらいかかったけど、バスで降りたら10分くらい。あっけなーい。
 
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6時間くらいかけて上下湖を歩き回って思う存分楽しみました。
 
ホテルのバルコニーから見る景色も素敵。
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夕食は、レストランが混んでいたのでバルコニーでインスタントラーメンを^^
 
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ドブロブニクと並んで人気の観光地のプリトヴィチェ湖群。
たくさん歩いてマイナスイオンをたくさん浴びて心がきれいになった感じ。
ぜひ、みなさんも行ってみてくださーい。
(最終日、ザグレブにまた行ったのですが川の水位もかなり下がっていてほっと一安心。公園もそのうち全部歩けるようになると思いますが、冬季はボートが休業するし営業時間も短いそうなのでご注意召されませ)