朝日とともにタージマハルを見るということでホテルを6時15分に出発。
ヤムナー川の対岸からタージマハルを見ます。
手前の川から靄が立ち上がっていて幻想的。左手に見えるのは迎賓館。
もう一つ同じ形の建物が左右対称にタージマハルを挟んで見えます。
これは対岸から見ているので裏側です。
他の日本人団体さんもここは観光スポットらしく実はこの写真を撮る間大変にぎやかでした。
ベナレスからだいたい同じ行程を進んでいるらしくちらほらと「○○さんは部屋で休んでる」とか
「奥さんは大丈夫?」とか話しているところを聞くと、強行軍に疲れが出るころなのでしょう。
この後、すいているうちにとアグラ―城の見学。
ムガル帝国3代目アクバル大帝は赤色砂岩が好き。4代目ジャハンギール王は煉瓦が好き。
5代目シャージャハーン王は、大理石が好き、ということでこのお城の建築年代は一目瞭然。
本当は、最愛の妃の廟タージマハルの対岸に、
黒大理石で自分の廟を建てたかったシャージャハーン王でしたが、
息子のクーデターによりこのアグラ―城に幽閉されて、ここからタージマハルを見て晩年を過ごしたそうですよ。
さて、空いているうちに見学したので、いったんホテルに戻って朝食。
いよいよタージマハルの見学です。
ラクダの馬車で門まで行き、荷物検査を受け中へ入ります。
二度目でも、やっぱり感動する。白大理石の美しい建物。世界史の教科書に出てきたままの姿。
色々な角度から見られて大満足です。
こうしてアグラを後にして、ジャイプールへ。途中ファーティプルシクーリという遺跡を訪ねました。こちらも世界遺産。跡継ぎに恵まれなかったアクバル大帝がお告げによって男児が生まれたので、お告げの通りにこの地に遷都したとか。だけど、高台にあり水不足によってわずか14年でこの都を捨てたというからもったいない。
アクバル大帝の都なので、赤色砂岩の赤い建物と細かい装飾がとてもきれいでした。
師匠はすでに体調悪くなっていて、どうでもいい感じで見学してました。相方が具合悪いとこっちははしゃげなくなるから困るんですけど・・・
ジャイプールで見学したのは、アンベール城。ここは象で上ることもできるのですが(9年前は私は象で上った)、私たちはジープで上りました。
なんでも、数年前にベルギー人観光客が象の足を上げたところを写真に撮りたいと無理をさせたら
象が怒って観光客を鼻で投げて死んでしまったそうなのです。
私たちのガイドさんはちょうどその観光客と同じホテルだったとかで、
「私は怖いので象には乗りません」と言ってました。
結構な坂道で象も疲れるので、疲れないように決まりができたとも言ってましたが、
たいてい乗っているのは体格の良い西洋人。あれでは疲れるのも仕方ないかも・・・
思えば、私はタイでも象に乗ったことがあるのでした。高さがあるし、結構揺れるから怖いんですよね。
天井のこの組み方なんてイスラム様式っぽいと思うのですが、彩色のきれいさがまた独特で素敵。
中には、鏡が埋め込まれた装飾の鏡の間や、宝石の埋め込まれた装飾の間やら本当にゴージャス。
アンベールの街は城壁に囲まれていて、尾根の上にはジャイガール要塞もある。眺めが絶景。
アンベール城の見学を終えたら、市内に戻ってシティパレスの見学。
こちらは、今もマハラジャが住んでいるそうで、その一部が博物館として公開されています。
武器や豪華な衣装なども見ましたが、気に入ったのは中庭に面した四つの門。
どの門も色がきれいで細かい細工で素敵。
しまった・・・もう一つの門はワタクシが映り込んでいるので恥かしいので割愛。
これで訪れた数が一つ増えた~と思ったけど、今回行ったからちゃんと行った数になりますよね。
この後、風の宮殿と言われる建物を外から眺める。
この建物は、宮殿の貴婦人たちが自分たちの姿を見られずに外の様子を眺めるために作られたとかで、張りぼてのように薄い建物。宮殿に暮せても、自由に外に出ることも許されないなんて悲しい身の上だなあと思う。
旧市街の城壁内はピンクシティとも呼ばれるだけあって、ピンクに塗られている。この城壁内は少し掃除がされているみたいで、ほかの街ほど殺伐感がなかったのが良かった。師匠は体調も悪くなってたし、タージマハルを見たあたりから「もう、満足だから日本に帰りたい」とぼやきだしてました。
そうそう、お腹を若干こわして体調を崩した師匠に対し、
ガイドさんが「ラッシーを飲むと良いです」と言うのでラッシーを飲むようにしていました。
(それまでは、ビールかコーラを飲んでいたけど、ヨーグルトが腸内環境を整えるということなのでしょうか?
しかし、インドでヨーグルトを飲んでもいいものか心配でしたが、
同行のOLさんたちは毎日ラッシーを飲んでいたので、私たちも飲むことに。)
バナナラッシーが気に入った師匠は帰国後もバナナラッシー毎朝飲んでます。
一時期ブームが去ったのに、また再燃。
ミキサーを洗うのが面倒だからバナナとヨーグルトとして別々に食べてほしいんだけど~!!
最終日は夜中にデリーから帰国。
その前にデリーを観光するのですが、ジャイプールからデリーに向かって8時間かけて車移動。
本当は6時間半くらいで行くはずが、乾季なのに雨が降り水たまりがあちこちにできて大渋滞になったのです。
デリーまでまだ2時間くらいあるところに、ガイドさんが「ここは日本村ですよ~」という場所がありました。
何も無いところに、突然そびえる大きな倉庫のような工場のような建物とマンション群。
日本企業が進出しているそうですが、もしこんなところに住むことになったらどうしよう。
師匠に転勤にならないよね?と聞いてみると、
師匠の会社はインドに進出してないし、もし進出することになっても年だから対象外とのこと。ヨカッタヨカッタ。
デリーでは、日本食の昼食♪
煮物がちょっと甘かったけど、全体的に見てちゃんと日本料理でした。嬉しい~。
フマユーン廟(ムガル帝国2代目王。タージマハルを建てるときの参考にしたとかしないとか)
白だけでなく、色大理石も使っているのでこちらもきれいでした。ただし、この日は雨。一瞬止んだ時に急いで見学しました。空が曇っているので写真もあまりきれいに撮れず残念。
1600年前の鉄柱(グプタの鉄柱)があり、いまだに錆びない不思議なモノ。
空港に行く前に、コンビニに寄った。大使館街にあるというガソリンスタンドの一角にある小さなコンビニだったけど、個包装のクッキーなどがあってお土産に便利でした。本当は郊外のショッピングモールなんかにも行きたかったけど、残念ながら行程に含まれず。
デリーの空港は、以前の印象と違って免税店もちゃんとあって、ドルも使えて最後に職場へのお土産をそろえるのに便利でした。ただ、アーユルベーダのオイルなんかは品質も良く分からないし、それほど激安ってわけではないので、日本で買う方がいいかな~と思い買わず。
旅行の後半は、ざざっとしたレポートになってしまいました。
前半に気合入れ過ぎて疲れたせい。6泊8日はちょっと長かったかも。
朝ゆっくり出発の日もあれば、日の出を見るためにものすごく朝早い日もあった割に、
夕方ホテルに入って夕食後街に出る気にもなれなくて
(やっぱりあの交通量には慣れないし女子一人で歩くのは危険な予感)、
時間をもてあましたり。
ところどころで出会った団体客の皆様は、メジャーなところは行き飽きた~くらいなシニアの方々ばかり。
体力あるなあと感心。我が父は多分無理かも・・・
今回の旅行でひとまずインドを満喫したので、次回はまた9年後かな(笑)