しゃおれんの旅日記

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西国巡礼その3-①播州路-番外花山院・25番播州清水寺

西国巡礼は折り返しました。

この日は公共交通機関の時間の制約がきつくてとても大変でした。

番外札所花山院へのアクセス

前夜地元足立区でプチ同窓会があったにもかかわらず、朝6:15東京駅発のぞみ3号に乗るために家を5時前に出たので寝不足で辛かったです。

新幹線で京都まで爆睡でした。寝過ごさず良かった。

新大阪8:39着。JR京都線網干行に乗り尼崎で宝塚線に乗り換え、降りたのは三田駅(9:40)

三田駅北口11番乗り場から神姫バス9:55乙原バレイ行に乗り、花山院バス停下車

この後もっと急になります

ここから1kmちょっとのものすごーーーく急な坂道を登ります。

「琴弾坂」なんて雅な名前がついているけど、けっこうキツイですよ。

車なら仁王門手前まで行けます。参道整備費用として500円必要。タクシーも同様です。

同じ20分でも階段の施福寺の方がまだ登りやすいと思います。

西国巡礼のガイドブックでは施福寺の山道をきついと書いているけれど、私の体感としてはこちらのほうがキツイ。ガイドブックは徒歩の人対象ではないのかしら。

 

花山院

急すぎる坂道を登って着いた花山院。

山門が見えたときはほっとしました

紅葉が始まっていて素敵です。

紅葉がきれいで銀杏吹雪も

法皇堂、薬師堂をお参りします。

本堂(法王堂)

花山院・十一面観音・弘法大師の像が並ぶ。

薬師堂(瑠璃光殿)

ご本尊 薬師瑠璃光如来

ご本尊 薬師瑠璃光如来

「有馬富士 ふもとの霧は 海に似て 波かときけば 小野の松風」

法道仙人が白雉2(651)年に創建。花山法王がこの山の景観に感銘して隠棲生活を送っていたが、5年後崩御され、本堂には法王の法衣を着けた木彫像が安置されています。法王の御廟所もあり、かつてはこちらを参拝してから西国巡礼に出たとか。

納経印

花山法王御廟所

幸福の七地蔵様

その後直接手を握ってお参りすることができる「幸福の七地蔵」様にお参り。

私は賢者地蔵にお参りしました。

子どもや母もあり、そのお地蔵さまに祈ると関係が良くなるようなお地蔵さまでした。

鉄人28号くんと記念撮影

お参りが終わり、寺務所で納経印を頂きます。

余談ながら・・・

私はB5サイズの納経帳を使っているのですが、お寺の方が「この大きな方が書くにも印を押すにもバランスがとりやすいし、またこういった和紙がいいんですよね」と言って下さったので、坂東巡礼をする時は軽い小さめの御朱印帳タイプにしようと思っていたけど、次もこの大きめで行くことにしました。

千葉から来たというと珍しいと言われ、夫さんの供養にというと「まだお若かったでしょうに」と言われ泣く。

寺務所でいつも泣いているわけではないけど、たまにご住職と話す機会があるとこういう流れに。

スタンプラリー的な巡礼のようなノリではないのでどうしてもね。

 

有馬富士や六甲山脈が見えます

寺務所の前からは、有馬富士や播磨灘が見えてその絶景に見惚れます。

11月だというのに暖かくて、息きって登って汗かいていたのに素晴らしい景色を見て癒されました。

降りる時は、息は切れないけど、靴の中でつま先が当たるくらいの急坂。

雨で落ち葉があったら滑りそうだわ。

バスは1時間に一本なので、もう少し絶景を見ながらのんびりしていればよかったと思う。

 

十二尼妃墓

時間があったので、一つ分バス停を戻って、尼寺北口バス停のそばに十二尼妃墓があるというので寄りました。

看板から入ってすぐ

花山法王を慕って、花山院の麓に庵を結んでいたという女官たち。

女人禁制のため入山できない彼女たちは法王を慰めるため琴を弾いていたので「琴弾坂」という地名が残り、最愛の弘徽殿の女御と十一人の女官の墓が残っています。

十二妃墓

播州清水寺のアクセス

バスで三田駅に戻り、駅ビルでランチ。三田駅が普通に栄えていてほっとしました。

次は相野駅へ移動。

相野駅から播州清水寺行きのバスが13:11、清水寺に参拝する人は運賃の他に入山料500円を支払います

バスに乗っていて、清水寺の入り口を通ってからも結構登っていくので、こちらのお寺の山はすごく大きいんだなあと思う。

バス停で降りた乗客は4人。調べてはきたものの時刻表の潔さに驚く。

バスは1日2便

1日2便しかない。

13:57にバスを降りて、14:50に乗らないと帰れない。

「お参りも命がけや」とつぶやくおじさん(笑)

おそらく下山して麓の道に出ればなんとかなるとは思うけど、こちらのお寺はかなりの山の中です。(登山スタイルで登ってきている人もいた)

でも、紅葉が素敵なので、駐車場は平日なのにほぼ満車でした。

 

大きな仁王門を潜って、参道は緩く降っていきます。

立派な仁王門(昭和54年再建)

 

播州清水寺

立派な石垣があります。

石垣の道

薬師堂には十二神将像があります。

薬師堂(撮影可能)

こちらはせんとくんの薮内佐斗司氏のデザインです。

どことなくせんとくんに似ています。

子と丑

丑(上の写真と重複)と寅

卯・辰・巳

午・未・申

酉・戌・亥

ご本尊 十一面千手観音菩薩

「あはれみや 普き門の 品々に なにをかなみの ここに清水」

 

花山院と同じく法道仙人が景行天皇の御世に(1800年前というけどほんとかな?)この地に住んで鎮護国家豊作を祈願したのが始まり。

納経印に並ぶのも珍しい

大講堂

大講堂は聖武天皇の勅願所。神亀2(725)年に創建され、大正6年に再建されました。

大講堂でお参りとお線香の奉納をして、納経印をいただく。

 

平日なのに境内は混んでいました。

紅葉のいい季節だからでしょうか。

紅葉がきれい

写真よりももっと美しい

 

境内のあちこちが紅葉が始まっていて素敵な雰囲気。

根本中堂

根本中堂は推古天皇の勅願所。推古天皇35(627)年に創建、大正6年に再建されました。

御本尊は秘仏なので、お前立ちにお参り。

左手に白鳳時代の金銅仏があって、優しいお顔にほっこりする。

おかげの井戸は

顔を映すと寿命が3年伸びるというおかげの井戸にも行きました。

無事お参り出来て一安心

売店に寄るほどの時間はなく、バス停に戻りました。

同じバスで来た人は皆戻って来てます。よかった。

 

50分かけてバスは相野駅に戻り、この日の宿泊地である福知山に向かいます。

16:11JR丹波快速福知山行きで終点まで。

山の向こうに沈んでいく夕日を見て少し寂しい気持ちに。

電車の乗客は学生さんがちらほらと少ない。

福知山駅に着いたのは17:30

外は既に真っ暗でした。ホテルは駅前のアールイン福知山。

福知山城は常時ライトアップするわけではないのですね。せっかく福知山に来たのに見られませんでした。

 

東京駅から向かうとなると、この日は二山回るのがやっとでした。

明日は私の巡礼旅には珍しく観光もあります。

前夜の寝不足を取り戻すためにこの日は早く寝ました。