西国巡礼和歌山編、すでに大阪に入っていますが、午前中に軽い山登りを終え、午後は町中・駅近のお寺を周ります。
20:35の飛行機まで時間をフル活用です。
5番葛井寺へ
12時のオレンジバスで下山し(運転手さんとしゃべりながら帰る)、槙尾中学校前バス停で乗換え、和泉中央駅で下車。
12:57和泉中央駅泉北高速鉄道で新今宮経由。13:31天王寺に着きました。ここで大阪阿部野橋まで歩いて近鉄に乗換、藤井寺には13:57に着きました。
ここまで来ると電車の本数が多いので1本逃しても焦らないですみます。
ご本尊 (国宝)十一面千手千眼観世音菩薩(毎月18日御開帳)
「参るより 頼みをかくる葛井寺 花のうてなに 紫の雲」
渡来氏族の葛井氏の氏寺として創建、一時衰退したが、藤井安基が再興したため「藤井寺」とも記されるようになり、地名として残ったそうです。
「あかん河内の葛井寺」と言う言葉があって、もともと安基は無法者で、逃げ込んだ寺で観音様に諭され、これまでの悪行を反省し寺門興隆に尽力しました。安基のような「あかん」奴でも葛井寺の観音様は救ってくれると庶民の信仰を集める言葉と紹介されています。
5番葛井寺は珍しく駅近で、小ぢんまりとしていて地域のみなさんの日常になじんでいる感じがします。
参拝者というより普通に散歩として通っている人も多かったし。
西側の四脚門は秀頼が寄進したそうですが、この辺秀頼寄進の門がすごく多い。
ご本尊は十一面千手観音さまなのですが、18日以外は御開帳無し。
お前立の仏様は見られるのですが、関西に住んでいて、いつでも来れるなら御開帳に合わせて来るのだけど仕方ない。
藤井寺は実は何度か歩いたことがある町です。
古代史好きな私は仲哀天皇陵や応神天皇陵に来るためにこの辺は結構歩き回っています。御陵印を集めるために来たこともあったし。
その頃は西国巡礼始めるとは思っていませんでした。
辛国神社
近くに辛國神社があったので併せて参拝。
雄略天皇の時代に、物部大連目が物部氏の氏神饒速日命を祀るために創建。
この時代は好きで日本書紀を読み込んでいたので、「物部大連目」の名前に旧知の友人に会った気分。
今回もお寺も神社も手あたり次第です。
24番中山寺へ
14:53藤井寺を出て、またしても大阪阿部野橋で乗り換えて、天王寺で御堂筋線に乗り換え梅田まで出て、今度は阪急に乗り換え。16:07に中山観音に到着。
24番中山寺まで参拝します。
藤井寺の後で7番岡寺も考えましたが交通の便が悪い。岡寺なら6番壷阪寺と一緒に行くほうが効率が良さそう。
中山寺近くに23番勝応寺もありますが、ここも交通の便が悪いので後日に。
悩んだ末に中山観音は駅の近くでしかも私鉄で交通費が安いので無理やり今回参拝しました。
駅から歩いてすぐの中山観音。
ご本尊 十一面観世音菩薩(毎月18日御開帳)
「野をもすぎ 里をもゆきて 中山の 寺へ参るは 後の世のため」
聖徳太子が建立した日本最初の観音霊場と言われます。古くから子授け・安産の寺として有名で、秀吉はこちらに祈願して秀頼を授かったとか。
妊婦さんやお宮参りの皆様に優しいバリアフリーのお寺です。
五重塔は平成29年に再建されたもので珍しい青色をしています。手前の建物は左が護摩堂、右開山堂です。
境内に古墳の石室があります。仲哀天皇の后大仲姫の墓と伝えられています。
安産の神様ということで戌の日には混雑するらしいです。
境内が広いし、エスカレーターがあってバリアフリーだし、お堂も整備されていて、五重塔がきらびやかでなんというかお寺のテーマパークみたいでした。
ピーチ航空で成田へ
17時少し前に本日の予定を全て完了。
来た路線を戻って和泉府中まで行き、コインロッカーから荷物を出して関空へ向かいます。
初めての関空で、夕食は何を食べよう~とか楽しみにしていたのに、ついうっかり関空駅から「第二ターミナル」行の案内のままにバスに乗り移動したら、ピーチ専用待合室についてしまい、おにぎりと飲み物を買うくらいしかできなかったのでした。
今回は、20:35発のピーチ航空が6100円で買えたので新幹線の半額以下だーと喜んでいたのですが、中山観音まで行ったのなら新大阪から新幹線で帰りたかったです。
和歌山編だから関空から帰ろうと思ったのですが・・・
33観音に番外札所もあわせて36ヶ所ですが、これで15ヶ所の参拝が終わりました。
次の予定もなかなか交通の便が悪いところですが、体力と工夫で乗り切ろうと思います。