しゃおれんの旅日記

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西国巡礼その2和歌山②1番青岸渡寺と那智大社

那智大社に行くなら熊野詣でもしなくっちゃと初日は熊野本宮大社と速玉大社、神倉神社をお参りしました。

今日はいよいよ西国巡礼です。

 

この日も交通の便で悩む

第1番札所の青岸渡寺那智大社の境内にあります。

那智大社に行くなら那智の大滝も見たいし、熊野古道も少しだけでいいから歩いてみたい。

この日の予定は青岸渡寺の参拝の後で、特急くろしおに乗り紀三井寺に行く予定でした。

この特急が本数が少なくて、8:49の次は11:48。特急に乗っても3時間以上かかるので、特急以外は考えられない・・・

とりあえず、朝一番の那智山行きのバス(6:45発)で大門坂バス停で降り、なるべく早く歩いてみようと思う。

間に合うのなら8:49発の特急に乗るために那智大滝前バス停8:12発に乗りたかったので。

結果として間に合ったのですが、私以外に誰もいなかったから小走りもできたけど混んでいたら難しい。

情緒もあんまりなかったのでお勧めできません。体力自慢で時間がない人へなんとかなりますよという情報提供です。

 

大門坂バス停から熊野古道

6:45紀伊勝浦駅を出たバスは那智駅も経由して7:05頃大門坂バス停につきました。

大門坂バス停からスタート

ここから元気に歩き始める(若干小走り)

この日は明け方まで雨が降っていて、朝靄が少しずつ晴れていく中、朝日が輝いていてとても爽やか。

大門坂は看板があるので迷いません

貸し切り状態

南方熊楠が滞在した宿の跡

大門坂は木々の間からマイナスイオンが出ているかのような清浄な空気に満ちているのですが、雨のせいで石畳がしっとり濡れています。

この鳥居の向こうはイメージ通りの熊野古道

杉並木の間の石畳

これぞ熊野古道のイメージ

苔が綺麗なのですが、ちょっと滑りそう。

平日で朝早いからか大門坂は私の貸切。

亡き夫さんと来たいねと話していたことを思い出して、夫さんの名前を呼んだり、勢い余って泣いたりしながらずんずん歩いていく。

ネットでは1.3km40分くらいとあった大門坂を20分で制覇。

(私は毎日8〜10km走っていて体力に自信あり)

大門坂を通過すると今度は参道となるのですが、まだまだ階段が続きます。

参道も階段

こういう注意書きも関西弁だと角が立たない

すでに大汗かいているのだけど、足取りは元気一杯だったので、ゴミを拾っていた地元の方に「あんたは元気に歩いていていいねえ」と褒められたー♪

那智大社

階段の途中にも休憩用のベンチがあり、トイレもあるし、自販機もあるので体力に自信がない方も大丈夫だと思います。

私はそのまま石段を駆け上り、那智大社へ。

那智大社の鳥居です

那智大社まで最後の登り

礼殿

 

主祭神熊野夫須美大(くまのふすみのおおかみ=いざなみのみこと)。万物の生成、育成を司ります。
熊野詣の最終目的地でした。

八咫烏と御縣彦社

本殿前に神武天皇を大和に案内した役目を終えた八咫烏が石となった烏石があるとのことでしたが急いでいたので見つけられず。

右手に神様のハシゴが見えます

階段を登り切ったら絶景が広がっていました。

神さまが降臨してきたみたい。

お参りを済ませ、胎内潜りをして青岸渡寺へ。

日本一のおみくじ

最近おみくじを引くのが怖いので引きません。

 

大楠の胎内くぐり

胎内くぐり

護摩木か絵馬を買って御神木の大楠をくぐります。生まれ変われるそうですよ。

護摩木の裏面に願いを記入

大楠の中は空洞になっていて空が見えます

胎内くぐりを終えて護摩木は奉納しました

一番札所青岸渡寺

青岸渡寺那智大社の隣なのでそのまま歩いて行くだけです。

朱塗りの華やかな那智大社と違い、青岸渡寺は大きいけれど檜皮葺で重厚感がありました。

 

ご本尊 如意輪観世音菩薩

補陀落や 岸打つ波は 三熊野の 那智のお山に 響く瀧津瀬」

縁起

仁徳帝の頃、インドから渡ってきた裸形上人が那智大滝で苦行中、黄金仏の観音様が出現、庵室を結んで奉安したのが始まり。その後生仏上人が零木で如意輪観音像を掘り、滝つぼから出現した霊像を胎内におさめ本尊とし、推古天皇の勅願により本堂が建立された。

一番札所青岸渡寺

蝋燭とお線香をあげてお参りして、納経印をいただきます。

これで西国巡礼一番札所のお参りが済みました。

一番札所から始めるのが一般的ですが、先月義実家に行く予定があったので既に9ヶ所納経印受領済。

青岸渡寺の納経印

ですが、これから続く西国巡礼が無事に結願するよう決意も新たにしました。

 

ここで、すでに7時40分すぎ。

滝を見て8時12分のバスに乗れるのか?!

急いで三重塔へ走ります。

よく見た通りの景色に思わず声が上がります。

これまで見た写真の通り

三重塔は朝早いためか閉まっていたので中は見られず。

滝にはどうやっていくの?焦りつつ三重塔の前の防災道路と書かれているところをとりあえず降りて行きます。

確かこのあたりに鎌倉時代の石段があって、滝の近くに行けるはず。

 

飛瀧神社那智の大滝

鎌倉時代の石段がどうかはともかく石段を降りていくと、飛瀧神社がありました。

この神社の御神体那智の大滝です。

瀧まで最後の石段

拝殿も本殿もありません。

鳥居を潜ってさらに石段を降りると目の前に聳える大滝。

飛瀧神社御神体は瀧

滝の音もすごいですが、水飛沫もすごいです。

流石に鳥居までは水飛沫はかからないですが、すごく飛び散っています。

 

瀧や山を神様だと思うって自然な感情のような気がします。

 

さらに料金を支払うともっと近くまで行けて、神水をもらえるそうですが、

すでにここで8時になっていたので諦めて、時間ギリギリまで滝を目に焼き付けて5分でバス停まで戻る。

間に合いました

早い特急に乗れました

8時12分発のバスで那智山を後にし、紀伊勝浦駅に着いたのは8時35分。

窓口も特急券売機も行列ができていて、どこにこれだけの人がいた?!と驚いたけど、この分では間に合わないと思い、Suicaで入れるというので、列車の中で特急券を買うことにしてホームへ。

那智山のお参りで大汗かいていたので、トイレで急いでシャツだけ着替える。

 

なんとか8時49分発の特急くろしおに乗れました♪

特急くろしおは全席指定なのですが、平日でまだ外国人観光客もいないためか空いている席に座って車掌さんに事情を話し、空いている席の指定席券を買いました。

(乗車券はSuicaなので大丈夫)

2番札所の紀三井寺を目指します。

海南でJRきのくに線に乗り換えるのですが、紀三井寺に着いたのは12:04

途中寝たり本を読んだりスマホで動画を見たりと色々しても遠かったーー。