豊受大神宮(外宮)からバスで皇大神宮(内宮)にやってきました。
二度目のお伊勢参りで前回は内宮しかお参りできなかったので今回はしっかりまわれて嬉しいです。
皇大神宮(内宮)のいわれが気にかかる
主語がありませんが、おそらく約2千年前に皇居をお出になり、
この五十鈴川のほとりが天照大神をお祀りするのに素晴らしい土地だとの神託をうけて皇大神宮を創建された倭姫命(垂仁天皇の皇女)のことだと思います。
倭姫命は斎王(天皇の代わりに伊勢神宮に仕える皇女)でもありました。
でも垂仁天皇26年は日本書紀の年号を西暦にあてはめると紀元前4年で弥生時代だわとか、
垂仁天皇陵は唐招提寺のそばにある4世紀ごろの古墳よね?とか言い出すと、
またうちの師匠(夫さん)が「神様、許してやってください、この人は悪い人じゃないんです」と私に代わって謝り出すからこの辺で。
倭姫命が天照大御神をお祀りする場所を探して巡幸した多くの場所は、
古代で重要な土地で皇室(当時は大王家?)の権威を示すために巡幸したんじゃないかなーとか考えるのはとても好き。
政治上の話を、神話の話で包むというのが日本ぽくて。
皇大神宮へお参り
神社の参道や橋は真ん中は神様の通り道なので端を通ります。
お手水を使うときは、いつも手は洗いますが口を漱ぐのはエアーでやっているので、こうなってくれるとかえって気楽です。
竹の筒から水が出ていて手を清めました。
でも、ひしゃくがなくなっていたのはこちらだけ。他の宮はありました。
本来はここで禊をして体を清めてからお参りするものでしたが、今は手水舎で清めるのが一般的。清らな空気と水を受けて心身ともに清められる気がします。
内宮は人が多くて人を避けて写真を撮るのが大変でした。
正宮をお参りし、荒祭宮(あらまつりみや)をお参り。
荒祭宮とは荒御魂(あらみたま)をおまつりする別宮で、荒御魂とは神様の特別な働きをする状態、または神が現れた状態と言われています(地図より引用)
どうか今の疫病(新型コロナ)から救って下さい。
個人的なお願いはせず、珍しく純粋な気持ちで祈願します。
神社って気持ちが良い場所だと特に思える場所です。
橋を渡って行ったのは風日祈宮(かざひのみのみや)、風の神様の別宮です。
元寇のときに神風を吹かせて日本を守った神様です。
風で病気を吹き飛ばしてください!
お守りを買って、これで伊勢神宮のお参りはおしまい。
おかげ横丁でお昼ご飯としたいところです。
今日は14:40浦田町発のバスで朝熊岳金剛證寺に行こうと思っています。
この時点で13:05。おかげ横丁のお店はたくさんの観光客でにぎわっていて、お値段もそれなり。
うーん。並んで高いお金を出して観光地のお食事を食べるのはどうかと思い、貧乏性な私はここでお昼は食べるのはやめました。
師匠(夫さん)に頼まれた岩戸屋の生姜糖をお土産に買います。
猿田彦神社へ
天照大神の孫(天孫・瓊々杵尊ニニギノミコト) が天から降臨し高千穂の峰に向かうときの道案内をしたとされています。
そこから猿田彦命は道引きの神様、道開きの神様、交通安全とか道に関する神様になっています。
内宮に近いので前回も行きましたが、今回も行ってきました。
こちらもなかなか賑わっていました。
天孫についてきた天野鈿女(あまのうずめ。天の岩戸の前で踊り狂った神様)は猿田彦命と結婚して名前をもらったのでさるめ君ともいうそうで、このさるめ神社は芸能の神様です。
前にいたご家族連れの学生さんが「ダンスがうまくなりますように」と大きな声で言ったのがかわいらしい。
月読宮
イザナギ命とイザナミ命の3人のお子様のうち、天照大神と素戔嗚命はかなりエピソード満載ですが、真ん中の月読命はなんとなく影が薄い。
夜を司るということで月の神様だから静かなイメージなのでしょうか?
少女漫画風のイラストではたいてい長髪ですらりとした男性で描かれることが多いですがどうなのでしょう。
猿田彦神社にお参りしてもまだ時間に余裕があったので、歩いて月読宮に行ってお参りをして五十鈴川駅から朝熊岳金剛證寺行きの13:35発のバスに乗ることにしました。
猿田彦神社から月読宮までは歩いて20分くらいです。
途中セブンイレブンがあったのでおにぎりと飲み物購入(バスを待つ間駅前のベンチで食べました。一人旅ってつい食事がテキトーになります)
月読宮は皇大神宮の別宮です。そして、月読命だけでなくご両親のイザナミ命とイザナミ命の3人が一緒に並んでいます。(正確には月読命の荒御魂宮の4つの宮が並んでいます。)
ひっそりと林の中にたたずむ宮なのでぜひ皇大神宮だけでなくこちらもお参りしてください。
奥から月読荒御魂宮、月読宮、伊弉諾宮(いざなぎみや)、伊弉冉宮(いざなみみや)です。
駅前のベンチでおにぎりを食べバスを待ちます。
朝熊岳金剛證寺は伊勢音頭に「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と唄われたように、伊勢神宮へお参りする人々はこのお寺にも参詣するのが習わしだったそうです。
今回は行きたかった博物館が全部休館だったので、古式にのっとり朝熊にもお参りすることにしました。
このお寺は伊勢神宮の鬼門(北東)に建てられ神宮を守っているそうです。
でも、神宮を守るのがお寺?理由はこれから勉強します。