いざというときに職場から歩いて帰ってこれるかやってみようと、初詣を兼ねて師匠(夫さん)の再就職先まで歩いてみることにしました。
北千住・奥の細道の像
我が町足立は、奥の細道の出発地の千住をやたら推しています。
句碑もあるのに、さらにこんなスペースも作っています。
足立区北千住は松尾芭蕉の奥の細道の矢立初め(旅日記の書き始め)の場。こういった松尾芭蕉の像などが飾られています。
たまたま通りかかって見つけましたが、どれだけの人がここを訪れるのでしょう?
普通の公園の整備にお金をかけたほうがいいのでは・・・
芭蕉はこの後日光街道を北上していきますが、私たちは南下して木場へ向かいます。
南千住・素戔雄神社
南千住にある素戔雄神社(すさのおじんじゃ)。
素戔嗚命と書くほうが一般的かもしれません。素戔雄大神と飛鳥大神がご祭神。
由緒正しい神社がこんなにすいているはずがないと思いながら入ったら、本殿に対する正面は別で参拝客の方の長い行列ができていました。やっぱり。
飛鳥大神とはどなたかと由来を見たらビックリ。
素戔嗚命の御子孫が大国主神、その御子神が事代主神というのは知っていましたが、大黒様ー恵比須様の親子関係を知らなかったのでへぇーと。(どっちもおじいちゃんだし)
七福神めぐりをしている割に、ちゃんと神様のことを勉強していないのでこういう時にビックリしてしまいます。
素戔雄神社から言問橋方面に向かいます。
言問通りは広いけれど、このあたりビルも古そうだし、火事が起きたら危ないからこの道を通って帰ってこないほうがいいかも、などと話しながら歩く。
スカイツリーがごく近くに見えてきました。
と、なにやらおめでたい音楽が聞こえてきたので行ってみました。
浅草・待乳山聖天
帰宅後HPで調べたら、こちらの寺院は、推古天皇の御代に地中から突然湧いた霊山で金龍が山を守護してくれるようになり、その6年後にこの地方におきた干ばつの際に十一面聖観音菩薩が大聖歓喜天のお姿となって民を救ってくださって以来鎮座されているとのこと。
待乳山聖天は「浅草名所 七福神もうで」の一つ、毘沙門天をお祀りしています。
こちらの寺院では大根(良縁・健康など)と巾着(金運)がご利益があるということで売られていました。
お庭からはスカイツリーが見えます。
江戸時代には浮世絵にも描かれたという築地塀
隅田川を渡ります。
牛島神社
高校が下町にあったので、同級生から牛島神社の名前は聞いていました。それがここだったんだ!という感じ。通り道なので寄っていきます。師匠はうし年だし。
でも、本殿はやっぱりすごい行列。
こちらの神社は、平安時代慈覚大師が建立されました。素戔嗚命の権現である老翁の託宣を受けたためと由来にありました。素戔嗚命がかぶったので不思議なご縁。
なので、今回は心身をすこやかにしてくれる「なで牛」をお参りすることに。
自分の体の悪いところをなで牛の体のその部分をなでるそうで、ちょっと心配なところのある私は真剣にお参り。病は気からというように心のありようで病気をはねかえせるように。
境内にお稲荷さんもあったので、本業の順風満帆な運営も祈願。
お昼前になり人出も多くなってきました。
都立墨田工業高校の碑
なにか石碑があると近づいてみると、ノーベル賞を受賞された大村先生の碑が墨田工業高校のそばに立っていました。
熱帯性感染症の特効薬を開発されて年間約3億人を救っているというその功績はすごいですよね。
先生はここの学校で定時制の教員をしながら、昼間働いて夜勉強する学生の姿を見て、スキー三昧だった自分の学生時代を反省し学びなおして研究者になろうと思い、昼間は大学院、夜は定時制の教員をしたというので、偉業を成し遂げる人は考え方が違うんだなあと思います。
MOT(東京都現代美術館)
東京都現代美術館(MOT)が見えてきたらゴールの木場までもう一息。
以前「ぐるっとパス」で来たことはありますが、現代美術の良さを理解できない私には縁のないところ。
この日はお正月で無料開放の日でしたが、あえてのスルー。
広い木場公園を通りながら「いざとなったらこの公園に避難したら?」「ビルの中のほうが安全かも」などと想定しながら、新しい職場のビルを目指します。
自宅から職場まで距離はだいたい13km、寄り道しながら歩いたので約3時間かかりました。13kmなら走ったら1時間15分。
歩くと倍以上の時間かかるので私は歩くほうが疲れる感じです。
大阪出身で、これまでずっと千葉に住んで車移動がメインだった師匠にとって、
地下鉄乗り継いでいくと距離があるように思えるところでも歩いても行けるとあって、
「東京って案外狭いなあー」
我が家も東京駅から10kmちょっと、走ったら1時間かからない。
まあ、災害のときは道が悪くなって人も多くて走れませんが、電車が止まっただけならバスやタクシーを待つよりも歩いたほうが早い。
次は、土手を通って帰る方法を検証してみたいと思います。