しゃおれんの旅日記

インフラ等は記事を書いた時点のものです。現在の状況はご確認お願いします。

鹿児島旅行⑤豚しゃぶ「いちにぃさん」と城山ホテル

私の中で「鹿児島といえば黒豚」という話をしていたら、鹿児島出身のお姉さまが「豚しゃぶ」を食べようと言う。

お姉さまお薦めの「いちにぃさん」は数店舗あるけど、駅ビル「アミュプラザ」店に行きました。

豚しゃぶのコース

いちの味という一番安いコースにしたけど、メインの豚しゃぶの他に、先付・ヒレカツ・生そば・蒸し寿司・豚汁・デザートというボリュームで、完食できず。

美味しいのにー、食べきれないなんてー。残念です。

4人だけどコースは2人前にして、お肉とデザートを追加するだけにすれば良かった。

「若いんだからたくさん食べなさい」と言われたけど、退院してからの1ヶ月、家でゴロゴロしていたら食欲落ちて、自分の分をこなすだけで精一杯でした。

 

こちらの豚しゃぶは、薄味のそばつゆに柚子胡椒を入れて食べる。

初めてのお味で、ポン酢が好きじゃないのでなかなか美味しい(でも、しゃぶしゃぶはごまだれが好き)。

醤油を入れて食べたほうが美味しいと、あるお姉さまは言っていた。

 

今日の宿は城山ホテル。

城山の頂に見える立派なホテル。

鹿児島市民は「城山ホテルで結婚式した」「城山ホテルで父の還暦祝いした」などというと、一目置かれるという。

鹿児島出身のお姉さまも、勿論何度も利用したという。

が、広いので、迷ったらしい。

大浴場からの帰りに、エレベーターホールにお姉さまがぽつんと立っているのを見て「何度か来てるんですよね?」と聞いてしまった。

今思うと、感じ悪っ。ホントに驚いたにしても。
私もあと15年もすれば、ソウルの地下鉄の乗換えに手間取ったりするのでしょう。

桜島ビュートリプルルーム

桜島ビューのはずなのに、天気のせいで見えず。

ソファとリクライニングチェアもありました

広い部屋で洗面所が二か所あって、KBSで韓国の歌番組も見られてなかなか良い。

もう一人のお姉さまは急遽後から合流することになったので、シングルだったけど、良かったそうです。

 

大浴場の露天風呂からは、晴れたら桜島が見えるはず。

初日は夜だったので見えないのは当然としても、翌朝の朝風呂でも見えませんでした。

薩摩の悪口そんなに言ってないのになー。

大浴場の写真はパンフレットから

大浴場には、日本人と東洋系の外国人の方が多かったです。

内湯と露天風呂の2つしかないので、霧島ホテルに比べると物足りない。

それでも、寝る前と翌朝とお風呂を楽しみました。

 

朝食のビュッフェも充実していて良かったですよ。

鹿児島の郷土料理メインの和食を少しずつ楽しんだ後で、第二弾としてデザートもしっかり。

くまのスィーツが美味しかった

日頃、一人だと食材の品数が少ないので、少しずつでもあれこれ食べられるのは良かったです。

食事の準備も片付けもしないで、美味しいものが食べられるのはいいですよね。

 

この後、3日目は指宿のたまて箱号に乗って指宿へ移動です。

鹿児島旅行④仙厳園

鹿児島中央駅でさらにもう一人のお姉さまと合流。

シティビューバスは便利?

コインロッカーに荷物を預け、カゴシマシティビューバス(一回230円)で、仙厳園へ向かいます。

レトロな外装のバスで、一回230円。

一日乗車券(600円)もありますが、仙厳園に行くだけの私たちは都度払いしました。一日乗車券は、割引になる施設もあります。

バスは市内の名所を通過しながら、その都度車内放送で案内してくれます。

行きは城山を登り、西郷洞窟(西郷さんが最期を迎えた洞窟)や今和泉島津家本邸跡(篤姫生誕地)なども周って最後に仙厳園に行くので、50分くらいかかります。

名所を回るので、急ぐ時には不便かも。帰りは海の方を周って鹿児島中央駅に戻ります(帰りは30分くらい)

若き薩摩の群像(車窓から撮る)

市内には維新の義士たちの像があちこちにあり、前を通るたびに車内放送が流れますが、バスはそこそこ混んでいたので写真を撮るのは難しかったです。(そもそもそれほど興味がなかった)

分かったのは、鹿児島はとにかく西郷隆盛が大好きということ。

前にも書きましたが、東北に親戚がいる私はどうにも薩長が好きになれない。

なので「篤姫」も「西郷どん」も見ていなかったのですが、お姉さま方に言われ、「篤姫」は見はじめました。

小松帯刀って篤姫のことをすきだったの?と、大河ドラマというよりフュージョン時代劇の感覚で見ています。

 

世界文化遺産の構成遺産

2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼・造船、石炭産業」が世界文化遺産に登録されました。

「旧集成館」はその構成遺産で、仙厳園や尚古集成館はその一部です。

仙厳園は島津家の別邸で、尚古集成館(休館中)は島津家の歴史や文化を紹介する博物館で、本館は現存する最古の石造様式機械工場「旧集成館機械工場」です。

中には反射炉で作られた砲台などが展示されているそうです。

世界遺産のマーク

まずオリエンテーションセンターをざっくり見学。

 

出るとすぐに反射炉跡があります。

反射炉

切り石のまっすぐな線が好き。

反射炉といえば、韮山にも行きました。

 

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園内には、薩摩焼の窯跡や

「石垣と薩摩焼の窯跡」

水力発電用ダム跡もあります

ダムの跡(今はこの後ろには池などはない)

島津家の家紋のある石塀

桜島眺望ポイントにあるなどの丸十字。なんだろうと近付く。

「島津家水天渕発電所記念碑」でした。

明治40年、金山採掘のために建てられた水天渕発電所の一部で、九州電力に譲渡されたが、昭和58年に取り壊される前に、壁の一部を譲り受けたそうです。

 

御殿も見学

島津家別邸の御殿も見学しました。

御殿(ソテツが南国ぽい)

薩摩焼蓋付壺

ロシア皇帝ニコライ2世が即位した際に、島津家が贈ったものの複製品。

薩摩焼は欧米人好みの派手な造りです。

中庭

八角形は風水的に良いとかで、中国の影響を受けていると聞く。

この中庭に面した縁側にはベンチがいくつかあったけど、たいていイチャイチャしているのは外国人カップル。なぜ公共の場で・・・

 

前半はサクサク見ていたのだけど、途中から天井が高くなり、畳のふちも豪華になりました。

そばにいたガイドさんが「ここからはお殿様のスペースだから」と。

お殿様のスペースはさすがです。

 

謁見の間(明治17年に改築)

しまった・・・シャンデリアを撮り忘れ。丸十字紋がシャンデリアに施されていました。

それにしても、畳にテーブルと椅子を置いてしまう発想がすごい。

この謁見の間の外には、縁側があり、庭苑や桜島を見ることができるのですが

こんな感じ

この日は雨や霧ではなかったけど、桜島の全貌は見えず。

御居間

晴れていたら桜島がよく見えるお部屋。

鷹の屏風はいいとしても、机に丸十字紋が散らし過ぎ。

過ぎたるは猶及ばざるが如しという言葉を実感しました。

御殿の庭を散策。

外から見ると御居間は広く感じます

藤が咲いたらきれい

後ろの山の中腹になにやらある。

千尋

千尋巌」は「とても大きな岩」という意味で、この文字を刻むために、杉や竹で足場を組み、延べ3900人が動員され3ケ月もかけたそうです。

27代島津斎興が文化11(1814)年に作らせました。

3文字で11mの大きさがあり、胡粉で塗られています。景勝地の岩に文字を刻むのは中国ではよくあり、その影響を受けていると説明書きにありました。

昔、大工の父が足場から落ちて骨折したことがあるので、
殿様の道楽で危険な作業を・・・と、つい批判的な目で見てしまう。

 

薩摩切子

園内に、仙厳園ブランドショップというのがあります。

切子や薩摩焼屋久杉を使った木彫作品などが売っています。

他のお店では、普通のお土産も売っていますが、日ごろ物欲のない私にとって、買いもしない切子のお店に入るのはなかなか敷居が高い。

お姉さま方に、ついて回って見学しました。

薩摩切子ごしの桜島

仙厳園の見学を終えた後、隣にある薩摩切子の工場で、切子のペンダントヘッドをお買い上げしていた。

お姉さま方は「大人になったらお着物の一つや二つは当たり前」の世代で、宝石やお着物などを持っていて、旅先ではひょいっと何かをお買い上げになるのでへぇーと思う。

「気に入ったから」というより、「何か買いたくて・・・これにしよう」という感覚だから。

私は着物も宝石も持ってないけど(前夫にもらった小さなダイヤくらい)、これでもアパート一棟と家一戸持ってるんですよー。可哀そうじゃないからーーー(心の中で言う)。

園内は広くて、まるまる3時間くらいかけて見学しました。

尚古集成館の隣にあるスタバ

シティビューバスで、鹿児島中央駅に戻り夕食です。

鹿児島旅行③霧島神宮へ参拝

鹿児島旅行二日目もやっぱり天気が悪い。

バス停前に荷物預かりあり

5時起きで朝風呂に入り、朝食をお腹いっぱい食べて、霧の中を散策してから出発。

硫黄谷9:38発、霧島神宮9:58着のバスに乗りました。

バス停付近は閑散とした門前町

バスで来る人は少ないのかも。神宮境内に大きな駐車場がありました。

かつては飲食店だったお店で、荷物を預かってもらい参拝しました。

コインロッカーはあるけど使われていない感じ。

スーツケースも預かってもらえましたが、一ついくらだったか忘れてしまいました。

すみません。

バス停から神宮の二の鳥居までは5分ほど。

一の鳥居はバス停の先にあり、二の鳥居からスタートしました。

ご祭神

霧島神宮は、天孫ニニギノミコト主祭神

薩摩川内市の御陵に行くのは今回は諦めたので、せめて神社には行きたい。

バス停から橋を渡ると見える階段

二の鳥居

たいてい参道って玉砂利なのに、こちらは舗装されています。

バリアフリー

ちなみに一の鳥居はバスロータリーのそばです。

神聖降臨之詩碑

徳富蘇峰の詩「神聖降臨地 乾坤定位時 煌々至霊気 萬世護皇基」

徳富蘇峰が、卒寿を迎えた昭和27年に詠詩揮毫し、照国海運の社長親子が奉納したとのことです。

三の鳥居の奥に本殿が見えます

拝殿

ご祭神 天孫瓊瓊杵尊ニニギノミコト

相殿 

木花開耶姫尊(ニニギノミコトの嫡后)

 

彦火火出見尊ニニギノミコトの子)

豊玉姫尊(彦火火出見尊の嫡后)

こちらの夫妻は鹿児島神宮に祀られています

 

鵜萱草葺不合尊(ニニギノミコトの孫)

玉依姫尊(鵜萱草葺不合尊の嫡后)

こちらは鵜戸神宮に祀られています。

 

神武天皇ニニギノミコトの曽孫)

 

本来は、高千穂峰とお鉢の間に本殿があったのですが、お鉢の噴火により焼失して、昨日行った古宮址の場所に移され、さらに江戸時代にこちらに移されました。

古宮址は、天孫降臨神籬斎場(てんそんこうりんひもろぎさいじょう)として霧島神宮の祭事が行われています。

正徳5(1715)年、島津第21代藩主吉貴公が本殿等を造営寄進して、重文指定されていましたが、令和4年に国宝に指定されました。

結局、この日も高千穂峰を拝むことはできず。

山神社

鹿児島出身のお姉さまが本殿のお参りの後で案内してくれたパワースポット。

山の神様の大山津見尊(木花開耶姫尊のお父さん)を祀っています。

本殿に向かって左の道を5分ほど進みます。

知る人ぞ知ると言った感じで、全く人がいないわけではないけどすいています。

木の鳥居

山神社

天気のせいもあり、なにやら神域に入り込んだかのような雰囲気です。

杉林

御神木

本殿の前にある御神木

本殿に戻り、御神木を見て、柵の外へ出て周りこむと、お姉さまが指をさしてます。

何に見えますか?

説明書きがあります

装束を着けた人が参拝している姿に見えるそうです。

 

晴れていたら、高千穂峰が拝めて素晴らしかったと思うけど、雨の中のかすんだ雰囲気も素敵でした。

ニニギノミコトが降りてきた「高千穂の峰」はこちらなのかしら。

峰というからには山がないと。

宮崎の高千穂峡は有名だけど、渓谷だから違和感があったんですよね。

でも、去年行った高千穂峡には天岩戸があったりして、どちらも甲乙つけがたい。

神話の地めぐりしてみたい。

走って特急に間に合いました

ここまで周って、売店を覗いて(お姉さま方は必ず売店をのぞく)戻りました。

荷物を受け取り、11:18の霧島神宮駅行のバスに乗ります。

乗車時間は15分弱。

できれば、11:38発の特急きりしまに乗って鹿児島中央駅に行きたい。

(乗り遅れると13:42発になるので)

スーツケースを引いているお姉さま方を先に行かせ、窓口で三人分の切符を買い、
窓口の職員さんも私たちが同じグループと知って、切符を買っている最中なのに「入っていいですよ、どうぞー」と言ってくれました。

ボストンバッグだけの私が階段を駆け上ると、まだ列車は到着前でした。

もし、バスの料金を払うのに両替していたり、切符を買う順番が後の方だったら、あの特急に乗れなかったかも。

天気の悪い平日だったためか自由席でも座れました。

 

公共交通機関しか使わない旅行で、この時だけが唯一ハラハラの乗り継ぎでした。

他は時間がありすぎるほどゆったり。

午後は、もう一人のお姉さまも合流して、島津家別邸の仙厳園を見学予定です。 

鹿児島旅行②霧島ホテルは大浴場がすごかった

今回の旅行はお姉さま方と一緒だったので、私にしては良い宿に泊まりました。

お食事もゴージャス。朝食もしっかり食べたので昼を抜いても平気なくらい。

一人でコースの食事付きの宿に泊まるのは抵抗あるけど、みんなでわいわい言いながらだと楽しい。

これまでコスパ重視の旅行ばかりだったけど、こういうのもいいなと思ったのでした。

なかなか染みついた経済観念をあらためることは難しいですけど。

 

霧島ホテルは、硫黄谷のバス停から急坂を上るのですが、バス停のそばに待合所があり送迎してくれます。

待合所

屋久杉がどどーんと

硫黄谷温泉は、坂本龍馬が新婚旅行で来たり、与謝野晶子・鉄幹夫妻も訪れたようです。

霧島ホテルには、歌碑や龍馬関連の資料も展示してありました。(幕末にあまり興味がないので、展示はろくに見ず)

旅館のイメージそのもの

 

大浴場は、女性専用エリアと庭園大浴場(混浴エリア)があり、その混浴エリアはプールのように広くて深くて、大人は立ったまま歩き回れるし、子供だったら泳いでしまいたいくらい。(混浴の時間には行かず、レディースタイムに入浴しました)

上の待合所の写真が庭園大浴場。

女性専用エリアも十分広いけど、やっぱり庭園大浴場も行ってみたい。

レディースタイム(21:00~22:30)は全部の部分が解放されるので、満喫してきましたよ。

大小いくつかの、硫黄泉、ミョウバン泉、鉄泉など色々な種類の温泉があり、あちこち移動する。

 

がんの手術後しばらく大浴場が苦手だったけど、温泉に浸かってしまえば分からないし、そもそも他人の身体なんか見ないということに気づいて安心しました。

次の日、肌がすべすべになっていたけど、どの湯が効いていたのかは不明。

 

お食事も良かったですよ。思わず写真を撮ってしまった。

前菜は美味しいだけでなく可愛い

山の中なのにお刺身も美味しい

黒毛和牛のステーキ

黒豚のしゃぶしゃぶもあったけど、写真を撮る前に食べてしまった。

〆は山菜炊き込みご飯

奥にあるパイの中身は黒豚の焼酎煮。お酒の飲めない私は焼酎の風味満点のこれが食べられず。

食前酒の梅酒も飲めないので、お姉さまにあげる。

大学時代は飲んだりもしたけど(当時は新入生は一気飲みとかさせられた。弱いので気持ち悪くなったり吐いたりしたっけ)、最近はそうまでして飲みたいものではないので飲みません。

ティラミスまで出た

ホテルの隣に百年杉というきれいに整備された杉林があり、夜はライトアップされていました。

ライトアップされた杉林

ラウンジから見る

平日の夜のためか、ラウンジが解放され、珈琲と紅茶を飲み、クラシックを聞きながら杉林を見ました。そして、延々とたわいもない話をする。

日頃、人と話さない生活を送っているのでなかなかに楽しい。

他の客も来たけど、私たちがうるさかったのか早々に帰っていってしまった(風呂上りに熱い飲み物しかなかったからかも)

翌朝もすごい霧の中、杉林を散策。

硫黄谷神社

御神体はなんだろう?霧島山かな?

水墨画のような景色

幻想的な景色にうっとりとしながらも、旅行中はずっと天気が悪い予報にしょんぼりする。雨には雨の情緒があるけど、鹿児島に来て桜島が見られないのはちょっと悲しい。

チェックアウト後は霧島神宮に参拝です。

鹿児島旅行①高屋山上陵と高千穂河原

以前の職場の先輩に鹿児島出身のお姉さまがいて、ずっと誘われていました。

10年くらい前に、韓流ドラマ好きのお姉さま方をソウルにご案内したことがあり、「今度は私が案内するわ」ということでしたが、私の行きたいところもねじこみました。

一回り以上年上のお姉さま方に可愛がられていて、仕事をやめても未だにお付き合いできるのはいいことですね。

一人旅だとビジネスホテルに泊まってコンビニ飯なのですが、今回はお姉さま方のご意向もあり、豪華旅館&お食事を満喫してきましたよ。

神代三陵は鹿児島に

かつて、御陵印を集めたことがあります。

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その時に、神代三陵は鹿児島にあることを知りました。

管理事務所の朱肉が硬くてうまく押せず

神代三陵とは神武天皇の父・祖父・曽祖父の御陵。

①天津日高彦火瓊瓊杵尊(あまつひだかひこほのににぎのみこと)天孫降臨した天照大御神の孫。神武天皇の曽祖父。可愛山上陵(えのみささぎ。薩摩川内市

②天津日高彦火火出見尊あまつひだかひこほほでみのみこと)神武天皇の祖父。山幸彦として知られる。高屋山上陵(たかやのやまのうえのみささぎ。霧島市

天津日高彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊(あまつひだかひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)神武天皇の父。吾平山上陵(あいらやまのうえのみささぎ。鹿屋市)

この2番目の山幸彦の陵が、鹿児島空港から約3km、タクシーで10分足らずのところにあると知り、バスを待つ間に行くことにしました。

参拝しても、1時間あれば間に合います。料金は待ち時間も含めて4000円でした。

完全に私の個人的趣味なので、「私がタクシー代は出します!」と言ったけど、お姉さま方も「知らなかったわー、面白い」とついてきてくれたので良しでした。

いざなぎ・いざなみ夫婦から神武天皇にいたるまでの系図を作って配ったけど、老眼で読めないと言われてしまった・・・

高屋山上陵

高屋山上陵

バス停のそばの200段の石段を登った上にありますが、駐車場から緩い舗装された道を登っても行けます。(タクシーだったのでこちら)

なんだか厳かな雰囲気です。

鉄人28号くんは今回も一緒

こちらの高屋山陵の内面積は53000㎡で、御陵は円墳、ご拝所の正面上60mのところに御陵が築かれています。

明治5年に明治天皇が幣物を届け御遥拝になって、その後も皇族のご参拝が相次いでいるとのことです。

宮内庁により管理されています、

東宮殿下参陵記念碑

東宮殿下というのは昭和天皇大正天皇

御陵の向かいにあるちょっとした階段の上に記念碑と説明書きがありましたが、記念碑の説明はありませんでした。

皇太子殿下美智子妃殿下御参陵記念碑

平成上皇ご夫妻が即位前に御参陵に来られたようです。

ウラシマソウ

御陵の山にはウラシマソウが多く咲いていて、さすが山幸彦と思う。

御陵印は参拝しなくても、管理事務所でもらえるけどいずれは全部の陵をと思っていたので、まずは火火出見尊の御陵に参拝出来て良かったです。

高千穂河原

この日は硫黄谷にある霧島ホテルに宿泊予定。

鹿児島空港から高千穂河原に向かう前にホテルに荷物を預け、バスを乗換え高千穂河原に向かいました。

なぜ、そこに行きたかったか。

天孫降臨の地、高千穂というと、宮崎の高千穂峡が有名ですが、こちらにも高千穂峰があります。

そして、その高千穂峰を遥拝する霧島神宮の古宮跡があるためです。

高千穂峰には天の逆鉾もあり、パワースポット、登山コースとして有名です。

ただし、この日はものすごい霧。登山は無理です。

バスが運休するのではと思うほどの濃霧で、お姉さまが「このバスに乗ると異世界に連れて行かれそう」と言うほど。

それ違う車が霧の中に消えていく。

高千穂ビジターセンター

登山情報、高千穂峰、神話の説明などがあります。

天の逆鉾のレプリカ

天の逆鉾は観光用に最近建てたのかと思ったら、以前からあったそうで誰が建てたか不明で、島津公が建てたと民間では信じられていたとか。

高千穂峰坂本龍馬も新婚旅行で訪れたそうですよ(龍馬にはあまり興味ない)。

古宮跡の鳥居

ビジターセンターからは徒歩5分くらい。濃霧でも遭難しないくらいに道が整備されているのでとりあえず行ってみます。

高千穂峰登山口になっています

登ると古宮跡です

後ろにお鉢と高千穂峰が見えるはずなのですが・・・

うっすら稜線の一部が見えます。

晴れていたら見える景色の説明

斎場を示す碑

古宮跡

濃霧の中、神域に入ったかのような不思議な雰囲気です。

パワースポットに納得です。

お鉢も高千穂峰を見えるつもりで遥拝しました。

実際のところ、天照大御神も、ニニギノミコト天孫降臨もほんとかな?という感じですが、神話は現実に起きたことを元に作られているのでは?とも思っているので、来てみたかったところです。

 

またしても濃霧の中バスに乗り、霧島ホテルに向かいます。

参拝した後で時間が余って、カフェでお茶しましたが、天気の悪い平日だったせいか閑散としていました。

硫黄谷12:30発高千穂河原13:29着、高千穂河原15:30発硫黄谷16:21着のバスしかありません。

バスに乗っていたのは私たち3人だけ。この日は天気が悪いせいもありますが、いつかこの路線も無くなってしまいそうです。

お姉さま方は自分の家の近所なら運転できるけど、知らない土地でレンタカーというのは怖いということで、今回はずっと公共交通機関で移動です。

待ち時間が多くてのんびりした旅行になりました。

板東巡礼⑬27番飯沼観音と28番滑河観音

天気がいいので、二日連続で日帰り巡礼旅。

この日は銚子です。同じ千葉県内でも、銚子は電車で行くと遠い。

前に、夫さんに車で連れてきてもらったことがあります。佐原や香取神宮鹿島神宮などと合わせて一日がかりでした。車でも遠いですね。

 

イルカに会えるそうですよ

銚子駅でレンタサイクルを借りて(電動自転車2時間500円)、10分くらいで着きます。

自転車でなければ、銚子電鉄に乗って2つめの観音駅で降りて徒歩8分くらい。

飯沼観音(銚子観音

立派な仁王門

納経所はここから5分ほどの大師堂にありますが、まずは参拝。

広い境内に大きな本堂

奈良時代に海中から出現したとされるご本尊の十一面観音は秘仏

御前立の仏像にお参りします。

納経印

本堂の天井には西国・坂東・秩父の百観音が描かれています。

無料で見られます

五重塔と大仏さま

五重塔には薬師如来が鎮座していたので、病気平癒を祈る。

いくら真剣に祈っても治らない時は治らないと知っているけど、それでも祈る。

本堂の前に鎮座する大仏さま

膝や背中に機銃掃射の跡があります(太平洋戦争のときのもの)

銚港神社

境内に神社があり、旧称を瀧蔵権現といい、銚子の産土様として信仰を集めていました。

そちらの手水所の彫刻がすごかったので写真を撮りました。

龍玉を持つ龍

この後は、大師堂(飯沼山 円福寺)へ。もとは一つのお寺でしたが、今は間に道路が通って分かれています。

飯沼山円福寺

この日に巡礼に来たのは、実はこの日は「尊い巻物」と「涅槃絵(刺繍)」の公開があったため。

寺宝展「尊い巻物」

大般若波羅密多経などのお経、本阿弥光悦古今和歌集抜き書き、十二月風俗絵巻などの絵巻物など色々ありました。

11時と13時には慶応大の教授による解説もありました(私は参加せず)

絵巻物は風俗画なので見ていて楽しいです。

釈迦涅槃図

縦3.5m、横2.65mという大きな刺繍の掛け軸。

毎年、お釈迦様が入滅した2月15日の涅槃会で使用され、あわせて公開されます。

刺繍?と目を疑うほどの精密な絵のような掛け軸でした。

 

銚子電鉄観音駅

運よく銚子電鉄を見ることができました。

駅もかわいい。

 

本当は銚子まで来たら、犬吠埼灯台に行くとか、おいしい海産物とか食べればいいのだけど、夫さんを思い出しそうで、結局そのまま帰りました。

銚子電鉄ぬれせんとサバカレー

おみやげに、ぬれせんとサバカレー。

サバカレーは昔のドラマ(玉置浩二出演。「コーチ」1996年)に出てきました。

観光案内所の職員さんに「よく知ってますね」と言われたけど、マスクしているから分からなかったのかもしれないけど、多分職員さんと同年代。知ってますよー。

友人にさいたまの苺をお土産にもらったので、そのお礼に。
海有り県の千葉なのに、ぬれせんでいいのか?はさておき。

 

28番滑河龍王院(滑河観音

成田線は昼間は一時間に一本程度。

12:08銚子発の成田線に乗り、13:10滑河着。

次の14:08発の成田線で成田まで行きたい。

滑河観音は駅から徒歩20分弱ですが、混んでいないので1時間あれば間に合います。

茅葺きの仁王門

仁王門にかかるしめ縄は、毎年檀家のみなさまが集まって作っているそうです。

銅造宝篋印塔

本堂

銅板葺。参詣する人々が、観音様の慈悲に間近に触れられるように、正面三間の入口には扉が無く、外陣には建具もない。

外陣には立派な彫刻

納経印

ご本尊は十一面観音菩薩です。

 

釘付けされた絵馬

こちらの二頭の馬は、もとは白と青に塗られ、左甚五郎の作と言われています。

昔は、本堂の正面入り口そばに飾られた立体絵馬でしたが、毎晩ここから馬が抜け出して近所を荒らしたので、住職によって釘付けにされてしまったそうです。

東日本大震災後は、高いところから地蔵堂に移されました)

 

境内を歩いていると、成田空港が近いためか、頻繁に飛行機が通ります。

けっこう低い位置なので迫力あります。

滑河駅の反対側にある天満宮

ホームから見える神社の御神体が、どうにも古墳に見える。

帰宅後調べたら、猿山天神塚古墳という名前でした。
詳細は不明ですが、横芝のほうには埴輪街道があるし、渡来人系の古墳なのかもしれません。

 

この週は珍しく、パシフィコ横浜でのライブ2連戦から、連日出かける用事があって、遊びの用事だけでなく面倒なこともあったので、それなりに疲れました。

前は朝ラン10kmしてからフルタイムで働いて、夜に女子会なんて平気だったのに。体力がすごく落ちた感じがしました。

まだまだ巡礼も残っているし、でかけたいところもあるし、ちゃんとしよう。

板東巡礼⑪26番清瀧観音と土浦のお雛様

2月というのに春並みに暖かいというので巡礼を再開。

土浦はサイクリングの街でした

常磐線土浦駅で下車。

30代の頃、かすみがうらマラソンに出場したことがあります(サブフォー完走)。

それ以来の土浦ですが、今やサイクリングの街でした。

レンタサイクルも多いし、自転車用路、標識、地図も整備されていましたよ。

清瀧観音は土浦駅から11km、自転車で約1時間と見たので、レンタサイクルで行くことにしました。

レンタサイクル | 土浦市公式ホームページ

昔なら走ったけど、今は無難に自転車。(バスは本数が少ない)

まちかど蔵大徳

ママチャリは1000円/日、クロスバイクなどもあります。

亀が城(櫓と門が残る)公園

途中までりんりんロードを通り、清瀧観音までサイクリング。

つくば霞ヶ浦りんりんロード

平日午前中は人がいないので、声出して歌いながら楽しくサイクリング。

春は桜がきれいそうですが、きっと混むんだろうなあ。

地図をもらいましたが、イマイチ、清瀧観音への行き方が分からず、結局グーグルマップでなんとか着きました。

後半はゆるい登坂が続きます。

参道口の案内にほっとする

りんりんロード以外も歩道があるので、危険なところはありません。

26番清瀧観音

山門からも階段がある

一時間自転車(最後は登り)の後で、石段は結構疲れる。

運動不足を実感しました。

立派な本堂

鐘と鉄人28号くん

納経印を頂きながら、自転車で来たこと、りんりんロードからの道が分かりにくかったことを伝えると、納経所の方が「道を教えてあげるよ!」と丁寧に親切に教えてくださったのですが、

トヨタのディーラーを左に行って」からが覚えきれず、結局グーグルマップでした。

その後、右に行って、左に下がってとかかなり複雑だったんですよ。

納経印

推古天皇の御世に行基が開いたと伝わる古刹。

ご本尊は聖観世音菩薩です。

 

土浦の雛まつり

まちかど蔵大徳にあったポスター

自転車を借りた「大徳」にはお雛様がたくさん展示されていました。

バスの時間まで見学。

十二支のお雛様

きれいな着物も

すごく謂れがありそうなお雛様

冠をつけたお雛様

昔のお雛様はお顔がきりっとしている。お着物も素敵。

私のお雛様は実家にあるが、多分姪はもう飾ったりはしていないと思う。

自分のためにお雛様を買おうとは思わないけど、見るのは大好き。

最近、お店に並ぶお雛様は丸顔でかわいい顔をしている。時代なのかしら。

吊るし雛もたくさん

梅が咲いていました

まだまだたくさん写真を撮ったのですが、多すぎるので割愛します。

大徳の向かいの野村も見学。

そちらにはパトロールの方なのか制服を着たおじさんがいて、気さくに話しかけてくれました。

私が清瀧観音まで自転車で行ったと話すと感心してくれて、館内のおひなさまの説明をしてくれました。

たにしのお雛様

手作り感があってかわいい!

私のリアクションに満足してくださって、他のお雛様も教えてくれました。

レンコンの葉で作ったお雛様

レンコンは茨城の特産品でした。清瀧観音への往復にもレンコン畑がありました(地上部分は枯れていました)

はすの実を使ったお雛様

へぇえと感心していると、おじさまたちからプレゼントが。

自転車に着ける安全グッズなど

地図は自転車を借りるときにいただいたもの。
ウエットティッシュだけ貰おうとしたら、自転車につける安全グッズなどもいただきました。

ミニマリストなので、極力いただかないようにしているのだけど、満面の笑みで渡されるとねぇ。

 

このあとは、近くの桜橋バス停から、12:12発の筑波山口行バスに乗り、25番札所筑波山大御堂へ向かいます。